発熱 ページ29
沖「…ィ、……ろ‼………」
…ん? なに、うるさ…
頭いたい、のに
沖「早く……って…」
そーご?うるさいってば、、、
分かった、起きる起きるから
沖「…早く起きろィ‼さっさと支度して行くぞ」
…へ?
『…し、たく?』
驚いてそう発した私の声は
寝起きといえどもあまりにも掠れていた。
支度ってなんの、続けようとすると総悟から一言
沖「うっわ。やっぱひでェ声」
乙女に向かってなんだその言いぐさ、失礼な…
なんていろいろ憎まれ口も叩きたい
が、猛烈に怠い。文句の一つも出ないくらい。
土「おう、A起きたか」
あー…こりゃひでェな、
部屋に入った土方さんは
私の顔を一目見るやいなやそう言った。
土方さんまでそんなこと言う…
あ、そうだ謝らなくちゃ。昨日はごめんなさい、って
『…あの、』
土「動くな動くな、どれ…」
ひたり、と土方さんの手がおでこに
『ん…きもちい…』
ひんやりとした手が心地よくて、思わずそう溢した。
沖「ありゃりゃ。こりゃー重症ですねィ」
土「ああ。寝起きに触られて文句のひとつも言わないなんてな…」
おまえら人のことなんだと…
そこに近藤さんまでやって来た
近「どうだ、Aちゃんの様子は…って
かなり酷そうだな」
辛いなぁ、なんて私の首元に手をやる
『んぅ…』
くすぐったい…
状況の読めてない私に総悟が言った。
沖「熱あんだろお前。気づけバカ」
ねつ、熱、そっか…
どおりで変だと思った
近「熱ィなぁ、こりゃ病院だな」
『…びょー、いん?』
私と
近藤さんはやべ…と口を押さえ、総悟は頭を抱え
土方さんはハア、と溜息を一つついた
そして私は、
『ｯい…』
近「い?」
『…やだ………‼‼‼』
私は重たい身体に鞭を打って部屋を飛び出した
土「クッソ、逃すか‼」
すぐに3人の追っ手
このまま逃げてもきっと追いつかれる…
私は突き当たりまで走って、角を曲がった奥の部屋に隠れた
ここならきっと見つからないはずだ。
よかった…
走ったせいで上がる息を殺して、誰のか知らない部屋の角に寄り掛かった。
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ミュウ - 続きが気になるぅぅぅ (2020年10月31日 22時) (
レス) id: 952d396015 (このIDを非表示/違反報告)
まりも(プロフ) - ありがとうございます。頑張りますね。これからもよろしくお願いします(*^^*) (2017年12月14日 21時) (レス) id: 47e245d859 (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - 凄く面白いです！更新頑張って下さい！ (2017年12月14日 20時) (レス) id: c20e76bf92 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちくわ餅 | 作成日時：2017年8月31日 22時
