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土方side

急に宴会なんて変だと思ってた。
熱が出る前、変な奴がここに来た時から




こいつの様子がちょくちょくおかしいこと、
それに気づいていた。






『なになに、どしたの土方さん。』



土「こっちの台詞だよ。








なんで泣いてんだ、お前」








泣いてる、え、あ…ほんとだ。


…だめだなあ。







自分が涙を流していることに気づいてなかったAのその声を聞いて俺は確信した。







土「おい、全部話せ。もう隠すな。」





『全部って何を』






土「しらばっくれんじゃねえよ。」






まだ初夏の冷たい夜風が向かい合う俺らの間を吹き抜ける。





沈黙に耐えられなくなったのか、
1人で抱え込むことに限界が来たのか、







俺の顔を見て泣き笑いしたAは重い口を開き、話し始めた。









土「そんな…」




全部聞いた。







Aのまだ思い出しきれない辛い過去も、




こないだ来た奴を知っていることも、




いずれ来るであろう別れのことも、




だから無茶言って宴を開いたことも。









でも、それは、ただのお前の憶測で…



そう言おうとした俺は遮られた。






悲しい顔で微笑むAに。




『うん、私も思い過ごしかなって。



そうだったらいいなって、そう思ってた。





…でも、そうじゃないみたい。


だって_____』








"来ちゃったんだもの、お迎えが。"









ふわっと、一迅の風とともに








威「大当たりー☆ 迎えに来たよ、A。」







最悪な予測が当たってしまった俺らの、








その絶望を嘲笑うように








満面の笑みで悪党(そいつ)は現れた。

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設定タグ:銀魂 , 沖田総悟 , 神威   
作品ジャンル:恋愛
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ミュウ - 続きが気になるぅぅぅ (2020年10月31日 22時) (レス) id: 952d396015 (このIDを非表示/違反報告)
まりも(プロフ) - ありがとうございます。頑張りますね。これからもよろしくお願いします(*^^*) (2017年12月14日 21時) (レス) id: 47e245d859 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 凄く面白いです!更新頑張って下さい! (2017年12月14日 20時) (レス) id: c20e76bf92 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちくわ餅 | 作成日時:2017年8月31日 22時

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