ヒーロー:解説&設定 ページ9
・呼び方
「あいつ」は憎しみの象徴で、「彼」は正義の象徴です。
主人公
警官の父を持つ。表向き殉職ではあるが、その実政治の裏を表社会に明かそうとして暗殺された。主人公がそれを知るのは、「彼」と別れてから。
父の背中を見て育ったため、「正義の味方」や「カリスマ性」に強い憧れを持つ。個人への集中砲火などが許せない性質。
視野が狭く、憧れと正義をイコールに考えてしまうため、盲目的である。父がいなくなってから、強さに憧れた「彼」に自分の正しさの尺度を任せきりにしている。
彼
主人公の三つ上の従兄弟。
主人公に嫌がらせをしていた男子生徒への報復を計画、実行するも、主人公が助けようとしたため止めた。(他色々)
主人公の父親の真相を知り、警察官という夢を諦めさせようとする。「正義」を頑なに信じる主人公が、不憫に感じたことも理由の一つ。
親の転勤で渡米。主人公の「正義」が父親から自分に移行してしまうことを懸念していたため、連絡は全くしていない。
自分の憧れを「正しさ」「正義」にしたい主人公と、世の「正義」を信じられない少年の話。
正義、は難しい話です。不動の正しさなんて無いし、何があってもこれは正しい、というものなんて存在し得ないからこそ、追い求めたくなるものかもしれないですね。
正義の尺度は誰も渡してくれないからこそ、憧れた誰か一人を自分自身の正しさの全てにしたくなったり、正しさを共有して安心したくなったりする。「集団になると何でもできてしまう」という心理が、正しさの目盛りに自信のない不安定な思春期に増長するのも自然的なことなのかもしれない、なんて思ったりです。
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作者名:蒼藍 Ai Aoi | 作成日時:2020年6月14日 0時