【MSSP】Supernova Remnant【男主】

新学期_２ ページ27

「おはようございます。今期もよろしくね」
『よろしくお願いしま〜す！』
「語尾伸ばすなチキンども。…ｳｪｯ」
「F91汚ぇぞなにえずいてんだ」
　挨拶も程々にF91がえずいた。昨日のデラックスドリンクがまだ聞いてるらしい。
　口元を押さえたままF91はじっとりと野次を飛ばしたえおえおを見る。
「うるせぇ横のヤツのデラックスラブ(物理)が重いんだよ」
「その命名今日イチ笑った」
「ホントに？ その顔で？ ほぼ真顔で？ 感性死んでんな」
「大きなお世話だよ。なんだっけ僕の愛が重い？」
「物理的にな。おかげでおれってば超胃もたれチャン。限度ってモンある」
　ガタガタンと派手に椅子と机を散らかしたと思えば立ち上がった4人はバタバタと僕を囲いF91を敵対心剥き出しで睨みつけた。
「は！？ なんだよ何があった！？ 何された！？」
「F91あれだけ自分で言ってたのに下ネタかよ！！」
「お前絶対に許さねぇからな！！」
「へんたい！ へんたい！！」
「なァんで全員おれがやらかした側だと思ってんの？ ジュードくんがわりーんですけどォ〜！？」
「いやまあ自業自得だよね」
「そこは味方につけよオメーはよ！」
　強く言い返してくるF91にハハハと軽く笑ったら「ハハハじゃねーんだよ！」と割と必死に言い返された。
　4人…えおえおとあろまが前に距離を詰め、FBときっくんが僕を背にジリジリと距離を取る。
「F91…お前…訓練室行けや…！」
「もう負けねぇぞ。訓練室行けよ」
「マジでブチ切れじゃんウケるわ。ウケねーけど」
「やっちゃえあろま、えおえお！」
「俺が許す！」
「きっくんの立ち位置なに…？」
　腕を組んで言い放ったきっくんに僕がそう問うと「リーダー！」とにこやかに返された。
　少し考えた末、しばらくして僕は適当に笑っておいた。
「おいジュード適当に笑ってんじゃねーよ！ 止めろよお前は！」
「F91だしいいかなって…」
「適当こいてんじゃねーよ！」
「やったぜジュードが味方だ！ やれ！」
「やれじゃねーんだよ！！ いい度胸だこのザコチキンどもが訓練室出ろ！！！」
「いくらこれから年始初の手合わせやるって言っても沸点が低すぎる」
「ｳﾜｯ…おれの沸点…低すぎ…？」
『低い』
「情緒めちゃめちゃだけどどうしたの」
「ジュードくんてめーのせいだよ。あと声揃えんな」
　白けたF91が低い声で一喝する。けれど4人には寝耳に水といった所。まあだろうね。知ってた。
「…てか、手合わせ、すんの？」

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