ヒー・ハイド・ア・ミーニング ※ＦＢ ページ18
執務室にたどり着き、俺達は適当にソファに座る。アル、そしてそのお供らしきマークはきっくんの座る椅子の斜め横に立った。
「座んなくていいの？ アル」
「いいよ、俺立ってる方が好きだし」
そう告げたアルの隣で、マークがフゥ、と小さく声をこぼす。それに眼をやり、アルは軽く肩を竦めた。
「…さて」
きっくんがやや表情を引き締め、大きめの椅子にもたれかかると、指先を軽く合わせる。
「まず上層部の決定を言う。連合国特攻長アルクラッドの引き込みに成功として、現時点よりアルクラッドは東軍ＭＳＳＰの補助として配置された」
「な…！ …上層部のヤツ、安直過ぎるだろ…」
「…しょうがないでしょ。連合国は今まで相手にしてた強化兵とかと違って詳しい情報も無ければ、兵士自身が鉄で出来てる。簡単に倒せもしない。それなら、引き込むっていうのが一番簡単でしょ」
上層部の決定に眉を寄せて悪態を吐くあろまに、やや冷静に状況を見るえおえお。
俺はきっくんの出方を見る為、何も言わないままにソファで手を組んだ。
「…上層部も同意見。戦力としては、連合国だろうと喉から手が出る程欲しいんだよ」
「まぁ、死なないといえば死なないからな」
「それはそうだね。…でも、上層が欲してる理由は…」
「…きっくん？」
言いかけた言葉を止め、考えこんだ様にきっくんはやや視線を落とした。
思わずそれに問うたものの、答えが返されることはない。
切り替えたらしいきっくんは顔を上げて俺達を見ると、「とにかく」と手を叩く。
「ＭＳＳＰの補助としてアルには動いてもらう。次の戦場で早速組むからね。初陣はえおえお」
「……俺？」
「そ！ 連合軍が北国側に沿ってくる兆候がある。それに畳み掛ける事になった」
「…まぁ、そう決まったなら文句はないけど」
そう言いながら不服そうなえおえお。確かにそうだろう、と俺も思った。戦場ではできるだけ信頼した者に背を預けたい。おそらく後衛に俺がいる事になるだろうから、サポートはできる。けれど、えおえおの至近距離で反乱を起こされればサポートも厳しい面が出てくる。
俺は少し視線をアルへ投げたものの、ただ視線を向けるだけにとどめた。
オールウェイズ・ビリーヴ・イット→←クォリティ・オブ・マシーン ※Ａ
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長閑(プロフ) - 悠莉@菜種油さん» ありがとうございます！楽しんで書いた小説を同じように楽しんで読んでもらえて嬉しいです(*´∀｀)やや更新が遅れがちになっていますが、少しずつ更新させて頂きますので、よろしくお願いします〜 (2016年12月8日 22時) (
レス) id: 323e0f8fe4 (このIDを非表示/違反報告)
悠莉@菜種油(プロフ) - 久しぶり(?)の新作に大興奮です！！過去作全てがドストライクで今回もドストライクっっ。最高です！！これからもよろしくお願いします(`・ω・´)ゞビシッ!! (2016年12月4日 9時) (レス) id: c4ac4be369 (このIDを非表示/違反報告)
長閑(プロフ) - ささはらさん» ありがとうございます！設定からもう趣味丸出しなので少しドキドキしながらの更新でしたが、楽しんでもらえて嬉しいです(*‘ω‘ *)更新頑張ります。気長にお付き合いください〜 (2016年11月14日 23時) (レス) id: 83e5a293f5 (このIDを非表示/違反報告)
ささはら(プロフ) - 更新お疲れ様です！設定と主君のキャラがドストライクでにやにやしながら読ませて頂いております。次の更新も頑張って下さい(*´-`) (2016年11月14日 20時) (レス) id: ca191c4974 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：長閑 | 作成日時：2016年11月9日 22時
