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『うみ、洗い物終わった〜』



「よくできました〜」



『ん?』



「さっきのおかえし〜」






さっきたくさんしてもらったから、


こんどはAの頭をなでてあげてる






『ふふっ、ありがと。……ねえうみ、?いつまでこうしてるの』



「えぇ?」



『…もう洗い物終わったんだけど』






まだまだAとくっついてたいのに、


お腹に回した俺の手を取ってはなそうとする


Aの手をそのまま握りしめた






「Aの手つめた〜」



『うみ?笑』



「まだこのままなの」



『でも…ずっとキッチンにいてもしょうがないよ?』






困ったふりした口調だって


俺の腕をはなそうとする手だってゆるゆるだ


そんなの俺にはお見通しなのに


そうやって強がるAがかわいくって仕方ない


もしAが彼女になったら俺どうなっちゃうんだろって、


気の早い心配をしちゃうくらいAでいっぱいなんだ

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作者名:溺れて | 作者ホームページ:https://twitter.com/aotohimitsuno  
作成日時:2020年11月17日 7時

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