【文スト】不気味な美術館に迷い込んだ双黒 Second【ib】

四十九枚目 ページ21

中也side

少し先に進んだ所に 真っ白いパズルが壁にかかっていた。

『ミルクパズル』

ギ｢イヴ ミルクパズルって知ってる？｣

イ｢…？ んーん｣

中｢その名の通り ミルクのように 真っ白な
パズルの事だ｣

太｢絵がついていないから 普通のパズルより難しいんだよ｣

ギ｢頭が良い人は すぐ 完成できるらしいけど……
正直 面白くないわよ だって絵がついてないんだもん｣

中｢まァ 好きな絵がパズルになってこそ やりがいがあるってもんかもなぁ｣

太｢中也は 脳筋だからどうせ解けないね｣

中｢あ"ぁ？ そんくらい解けるっつの｣

太｢えぇ〜 本当かなぁ〜〜｣

中｢手前…｣

イ｢ま まぁまぁ…！ えと… 彼処に桜みたいな絵もあるよ｣

『月夜に散る儚き想い』

ギ｢絵が… 画面みたいに花弁が散ってるわね｣

イ｢怖くは… ないね 少し綺麗かも｣

太｢ふふ ココでしか体験出来ないものね｣

中｢もう散々体験したけどな…｣

そのまま 道を進んでいく。
途中の壁に鏡がついていて 4人の姿が写っていた。

太｢……ちっさ｣

中｢うるせぇ｣

イ｢私も もうちょっと… 伸びるかなぁ｣

ギ｢イヴは成長期だし きっと伸びるわよ！｣

中｢はってなんだよはって…｣

ギ｢あはは…^^;｣

イ｢あ 彼処！ 向こう側の覗き穴の扉と 繋がってるドア…かな｣

中｢開けてみるか…｣

そっ と扉を開くと 小さい部屋があった。
前を塞ぐように 赤の無個性が置いてある。

ギ｢なによ この像…… 通路 塞いじゃって｣

そう言いながら ギャリーが無個性を壁際に寄せた。

ギ｢よし これでオッケー！｣

太｢ん？ そこの壁の方 何か天井からひもがぶらさがってる｣

くいっ と軽く太宰がソレを引っ張った。

ｶﾁﾘ。

中｢…？ なんか起きたか？｣

太｢わからないな… 向こう側の 最初の覗き穴の扉も 開けてみようか｣

鍵を開けて 最初の通路に出た。

イ｢あ 壁になにか…｣

"ゲルテナ展にある 床に描かれた
大きな絵の タイトルは？"

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