【文スト】不気味な美術館に迷い込んだ双黒【ib】

九枚目 ページ11

中也side

とりあえず 目の前の柱？に貼ってある 張り紙を読みあげる。

“はし に ちゅうい”

中「はし か…」

太「はしって どのはしなんだろうね？」

中「……他の ところ見てみるか」

太「その 飾ってある 絵は？」

中「えと、 テントウムシ ハチ チョウチョ クモ…だな」

太「……？謎が たくさんだねぇ」

俺が右に続く道に行くと 考えているのか 太宰もう〜んと唸りながらついてきた。

中「？んだこれ… チョウチョの成長的なやつか？」

順番に 名前を読みあげる。

『プロローグ』

『第１章』

『第２章』

『最終章』

……わかんねぇ…

中「進むか…」

奥のドアを開けると 細い道があった。
向こう側の場所に行けそうなのだが 途中に大きな穴があいている。

異能を使い飛び越えようと 試みる。が、

中「………！異能力が 使えねぇ」

太「ココでは異能力も使えない ってことだね…」

中「マジかよ…」

流石に跳躍では 飛び越えられなそうだから、 仕方なく元の場所へ戻ることにした。

太「う〜ん…」

太宰はまだ 何かを考えている。
すると突然 ずっと前を向き考え込んでいた太宰が 俺の足元を見た。

太「 あ 」

中「な、なんだよ」

太「中也の足元に アリ」

中「は？」

足元を見ると 確かにアリがいた。
そしてそのアリは 俺と太宰に向かって、

「ぼく アリ」

………喋りかけた。

太・中「「 え 」」

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