あ ま つ き る ー と

すげぇ ページ23

.



「…へ？」
　

登録者数が
　
一万人。



「……えーと…。なんか、あったの？」
　

私の記憶している限りでは登録者数は四千人弱くらいじゃなかったっけ？

え？なに？
解除祭りでもするの？


天月「え、えっとね、一昨日の夜中にSou君が夜琉のことを生放送中に話してたらしくて…」

「そーくん？生放送…？」
　

YouTubeライブでもやってたのかな。

最近よくやってるもんね、そーくん。

あの有名なそーくんなら。


私の知ってる有名なそーくんの話だけど。



「…はぁ！？」
　

もちろんSou君と私の間にはなんのつながりもない。

話したことすらない。


向こうが夜琉の存在を知っていること自体おどろきなのに。

　
…そのことを、ライブ中に話した？

夜琉のことを…？


天月「ツイッターがすごいことになってたよ。トレンドに『夜琉』『Sou君べた褒め』とかそれ関係のことが何個か入ってた」

「さすがそーくん…」
　

まさかこんなことになろうとは…。
　

まだしょーくんとこのことについて話していたかったけど、そろそろ良い時間になっていたので通学カバンをもってマンションを出る。



「…一万…。……。まだ数曲しか…」
　

そーくんすげぇ。
　

自転車をこぎながらそれしか頭の中に浮かんでこなかった。
　


そーくんすげぇ。

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