あ ま つ き る ー と

ツイキャス ページ11

天月side




天月「あー、あー、聞こえる？」
　
スマホの画面に向かって、確認するように言う。
　
その画面をものすごいスピードで上から下に流れていく文字群をがんばって読み取る。どうやら声はちゃんと入っているらしい。


天月「よかったよかった」

　》どうしたの？
　》なに枠？


天月「えーとね、暇だったから雑談でもしようかなってｗ」

　》》なるほどｗ


天月「いやぁ、今日いいことあってさぁ！テンションあがってるんだよねｗ」

　》なになに？
　》なにがあったん？
　》ちょーきになるｗ


天月「うーん、あんま詳しくは言えないんだけど…。えっとね、僕の知り合いが歌い手活動を始めることになってね！もう、楽しみで楽しみで…」

　》じゅーぶん詳しく言ってる気がｗ
　》その人も歌うまいんだろうなぁ…
　》類は友を呼ぶ的な？((謎


天月「なにそれｗ でもめっちゃうまいよ！」

　》女の子？男の人？
　》それめっちゃ気になる


天月「それは秘密っ」

　》ごちそうさまです
　》かわいすぎかよ


天月「みんながその人を見つけてくれたらわかることさ！本人に口止めされちゃっててさぁ。もし有名になれた時に、コネだーとか言われたくないからって言ってたな」

　》あー、なるほどね
　》私言っちゃう自信ある…
　》なんか有名な人たちに紹介されると上手くてもモヤモヤするよね


天月「だからこのキャスもバレたら怒られちゃう…ｗ」

　》どんまいすぎる
　》ふぁいとｗ


天月「あー、はやくコラボ出したいなぁ…。僕の歌も歌って出してほしいなぁ…！」

　》どんだけだｗ
　》そんなうまいのか…。これは見つけるっきゃないな！
　》いつデビューするの？


天月「んー、近日？」

　》アバウトだなｗ
　》女性歌い手希望
　》イケボ希望
　》なにげ女の子ほしい
　》やっぱ男性だろ
　》えー、天月と女の子が仲いいって思うとなんかなぁ…
　》わかる。でも女の子ほしい気持ちもわかる


天月「まあまあ、頑張って探し出してみなさいなっ」

　》絶対見つけ出す
　》頑張るさ


それからリスナーの人たちとしゃべり続けて、気づけば十数分過ぎていた。


天月「あ、そろそろ終わりだね。じゃあみんなおやすみー」

　》》》おやすみー
　》》おやすみなさい！
　

スマホ画面を一度タップして、ツイキャス配信を終わらす。

満足げに小さく息を吐いた。


天月「あー、これバレてたらまじで怒られそ…ｗ」

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