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岸くんと遭遇するという夢のような体験をした
次の日も、その次の日もいつも通りの朝を迎えて
いつも通り学校へ行き、いつも通りの日を過ごす。
そんな当たり前の生活を送っていたら
いつの間にかあれから1週間位経っていた。
やっぱ2度も会うわけないよね
変に期待して馬鹿みたいだ(笑)
そんなことを考えながら唯一のジャニヲタ仲間と
帰路につく。なんとなく秘密にしていたかったから
一番仲良いこの子にも遭遇したことは言ってない。
「 てか最近寒すぎない?? 」
『 さっむい、鼻痛いもん 』
「 だよね、わたし耳やばい 」
なんて真冬特有の話をする。
『 てか、ぐうじさん。雑誌買った?? 』
「 まだ!きしー買ったの?? 」
『 まだ〜 』
これまたジャニヲタ特有の世間話。
ちなみにお互い担当呼び(笑)
私は岸担だから、きしー
友達は神宮寺担だから、ぐうじさん
周りの友達は何言ってんだと呆れた様に言うけど
これが結構楽しかったりする(笑)
「 んじゃあね〜 」
『 ばいばーい 』
途中のわかれ道で私達は別の道に足を進める。
マフラーに顔を深く埋め、手を擦りながら
道に1本だけ伸びる自分の影を見つめ歩いていると
その隣にもう1本並んで、2本になる。
誰だ?と不思議に思い、顔を横に向けると
「 俺の直感、大当たりじゃね? 」
わたしの大好きな笑顔を浮かべる岸くんでした。
『 き、岸くん ‥ 』
「 ん?なに?? 」
『 わたしのこと覚えててくださったんですか、? 』
「 覚えてるよ!さーすがに忘れないっす(笑) 」
なんかもう頭の中大混乱。
あの岸くんに覚えてもらってるの?わたし ‥
「 てか!俺の言った通りでしょ?!またAちゃんには会える気がするって! 」
すごくないっすか?? と、まるでお母さんに
褒めて欲しい子供の様な目で見つめられる ‥
あぁ 駄目だ。やばい。
『 わたしの名前も ‥ 』
「 ん?あぁ、覚えてた! 」
また夢か現実かわからなくなってきた 。
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作者名:あおぴー | 作成日時:2017年3月13日 13時