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吐く息の白さと、降り続ける雪の白さでもう視界には白しかない。

頭の中も真っ白だ。



あそこで、私も好きだって伝えれば良かったのに。

結局、恥ずかしくて"龍友くんが私を好きでいるならそれでいい"みたいな感情が勝ってしまう。



愛されるだけじゃダメなんだよ。

私からも愛してあげなきゃダメなの。




ポケットの中で突然震えるスマホ。

そこにはいつかと同じ、"数原龍友"の文字。



まだ、間に合うかな。

そっと緑のボタンを押した。




「今どこ?」

『...わかんない』

「そんなわけないやろ」

『迷子なの』

「突然走り出すからやん」




時々向こう側から聞こえる車の音や人の声。

探してくれてるって、思ってもいいですか。



「あーあ、手のかかる子やわ」

『何言って、』





背中に感じる温もりと、ぶわっと広がる大好きな匂い。

電話は切られてしまっていて、そばにある声はさっきまで聞いてた声と一緒だ。


間に合うかな。





「ほんまに、いきなり飛び出されたら焦るやろ」

『っだって、百々野さんに言われた言葉が正論だったから』



『私が、どれだけ龍友くんのこと好きか知らないで、』





肩に手を置かれくるりと龍友くんと向かい合わせになる。

そのまま流れるように唇は重なった。









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斐禄 - 最高すぎます……(語彙力) (2019年10月18日 18時) (レス) id: 8cbbf12531 (このIDを非表示/違反報告)
Yuu(プロフ) - 続編お願いします!笑 (2019年1月19日 11時) (レス) id: eb6070b8e6 (このIDを非表示/違反報告)
萌夏(プロフ) - 面白かったです!続編書いて欲しいです! (2018年8月28日 18時) (レス) id: 477e912728 (このIDを非表示/違反報告)
- 最高でした!龍友くんメインのお話でこんなにきゅんきゅんするのは初めてでした!ありがとうございました! (2018年5月13日 17時) (レス) id: 563bc38863 (このIDを非表示/違反報告)
葵子(プロフ) - 凛々さん» コメントありがとうございますっm(_ _)m嬉しいです!(;Д;)(;Д;) (2018年4月5日 14時) (レス) id: 6b76cfea77 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:葵子 | 作成日時:2018年2月13日 19時

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