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「えー、こんな変態と付き合うことあるん？」
片寄「それ自分で言っちゃうんですね、」
龍友さんがわざと、そうやって笑い話にしているのが私には苦しかった。
きっと、龍友さん自身も苦しいはず。
なにより私は篠田さんの次に発される言葉が怖かった。
篠田「龍友ねー...優しくて男前だし、悪くはないよねー」
白濱「おっと、これは脈アリ？｣
篠田「いや私彼氏いるからっ！」
佐野「なんで龍友くんが振られたみたいになってるんすか、」
「...ほんまにもうー、勝手にやめてくれるー？」
そんな顔して笑わないで。
胸が握り潰されるみたいに痛くて苦しい。
もう、逃げ出してしまいたい。
その一心で私は静かに席から立った。
幸い、お酒が入って意識がはっきりしていない皆にはバレていない。
少しの罪悪感と共に、私は上着とバッグを持って店を出た。
ひんやりと火照った肌を刺す冷たい空気が感傷的な私にはじんわり沁みてくる。
街の灯り、車のライトがぼやけて光っている。
我ながら、難しい恋してるなあ。
そう思ったら余計に涙腺が緩んできた。
重い足取りで一歩ずつ進んでいたはずなのに、ぴたりと歩みが止まってしまう。
左の手首が、温もりに包まれた。
淡い期待が生まれる。
来てくれたんじゃないか、って。
抱き寄せて、キスしてくれるんじゃないかって。
でも、そんなの裏切られるだけだった。
「っはぁ...やっと追いついた、」
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みん(プロフ) - 素晴らしい文章力で、引き込まれます！ありがとうございます！ (2019年5月20日 9時) (
レス) id: f912ed750b (このIDを非表示/違反報告)
ARM26(プロフ) - すごく好きです…！こんなに引き込まれて一気に読んだのは初めてです！これから続編読むのですが楽しみ半分、終わりに近づいてる寂しさ半分…終わりまで楽しませていただきます！ (2019年1月18日 21時) (レス) id: 6024ec169a (このIDを非表示/違反報告)
GENE love - 葵子さん» 賞味期限2も読ませてもらいました！ ほんまに泣きました。 ほんまに体験してるみたいな気分になって切なくなって感動です！ 頑張ってください！ (2019年1月13日 20時) (レス) id: 1e4df9a365 (このIDを非表示/違反報告)
釈迦で~す推し。(プロフ) - 愛故にを読んでるとき号泣してたので、ハンカチ用意しときます。真顔 (2019年1月13日 14時) (レス) id: 52e976e0eb (このIDを非表示/違反報告)
葵子(プロフ) - 釈迦で~す推し。さん» これからもっと切なく......(;Д;)(;Д;)← (2019年1月13日 14時) (レス) id: 6b76cfea77 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：葵子
| 作成日時：2018年11月25日 18時
