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辺りを闇が制し、何もに見なくなった。
ただ感じるのは横にいる孫市様の腕の感触と、足を触る誰かの手で....
貴女)..だれ、の手?
孫市)ん?どうした?
瞬間提灯の灯が灯りなおし、辺りを照らした。さっきまでいなかった筈の無数の幽霊が私たちを取り囲み、ニタニタと笑っていた。
貴女)ッッッッッッンン!!!?!!?!涙
孫市)ッツ、行くぞ!!!汗
声にならない悲鳴をあげていると、急いで孫市様が腕を引っ張りその場を離れる。もう恐怖など感じれないほどに達してしまった私は、ただただ孫市様に引っ張られつずける様に出口に向かって行った。
係)お疲れ様でした〜、お化け屋敷楽しんでいただけましたか?
ようやく出口につき、外に出ると係の人が笑顔で待っていた。心がもう何処かへと飛びかけていた私は、孫市様に何回か呼びかけら身体をブンブンと振られることによって元に戻った。
貴女)あ、れ外??
孫市)ああ、やっと出られたんだよ。
貴女)記憶ほとんど無いです..
孫市)お前失神しかけてたもんな汗
貴女)す、すいません孫市様汗
孫市)いいって別に。俺が無理やり連れていったみたいなもんだし!というか、様付けやめろよ笑
そう言うと孫市様は「次どこ行く?あ、さっきみたいに適当に選ぶのは無しだぜ?」、と口をにっとさせこちらを見てきた。
貴女)はぁ〜今日は一日楽しかったですね♪
孫市)そうだなー
陽が傾き、空が段々と橙色へと変わってきた。明日も仕事が入っており、巫女様にも迷惑をかけてしまうので次でラストの乗り物であった。
貴女)孫市はどれに乗りたいですか?
孫市)俺はどれでもいいよ。Aは乗りたいものないのか??
貴女)んー。あ、じゃああのおっきいやつどうですか?見晴らし良さそうですよ??
孫市)おお、じゃあそれにするか。
ということで並んだのが、観覧車。とても大きく天まで届きそうだった。
係員)お次の方どうぞー
向かい合うように座ったが、ゴンドラ内は以外に狭くついつい恥ずかしくて外ばかり見てしまう。
貴女)き、綺麗ですね夕日////
孫市)ああ...
孫市様に返事を求めたら、少し間の抜けた声が返ってきて、どうしたのかなと思い孫市様を見ると真剣な目で私を見ていた。その目は、どこか悲しさを含んでいて、「あぁ、今日のデートは失敗してしまったんだな。」と思うほかなかった。
貴女)ま、孫市どうしたんですか?(涙目)
孫市)...A。
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作者名:黒狼 | 作成日時:2017年10月7日 16時