第22話 ページ23
「別に大したこと話してないですよ」
「ほんと?!よかったー。優君てば最近楓果とばつかり話してるからさ」
そうかな?と私は思ったのだが柳田さんが言っているのだからそうなのだろう。
私が黙っていると、柳田さんの口から悲しげな言葉が出た。
「あたしさ、もうあきらめようと思ってんだ」
「え、どうしてですか?」
「なんか、優君の顔見てるともう完全に好きな人いるなーってわかっちゃった」
柳田さんはいつものような笑顔だったけど私にはどこか悲しい笑顔に見えてしまった。
好きな人に好きな人がいたら、誰だって悲しいのは同じだ。
多分私もそう思うだろう。
でも
「無理して笑う事ないと思いますよ」
「え」
私の一言で柳田さんの頬には雫が流れていた。
泣いていた。
「楓果にそんなこと言われる日が来るなんてね」
でも、今の柳田さんの泣き顔はとても綺麗だった。
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碧空(プロフ) - 白鬼さん» わあああ! 大好きだなんて!本当に嬉しいです!頑張ります! (2013年11月15日 22時) (レス) id: 3fd00a00a6 (このIDを非表示/違反報告)
白鬼(プロフ) - すごい面白いです。文章もよくて、内容も可愛いです。僕はあなたの作品が大好きみたいです (2013年11月15日 20時) (レス) id: 58ac159677 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:碧空 | 作成日時:2013年7月28日 1時