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side:Shinjiro
柄にもなく、そんなことを考え込んでいると
服の裾を強めに引っ張られて
陸「ねぇねぇ、しんじろう！」
遊「こんどのお祭り一緒にまわろ！」
可愛い2人がいつの間にか俺を囲って
見上げながら、話しかけている
真「祭り？」
陸「そう、たべたりーおどったりー」
真「そうなんや！もちろん、楽しみにしとくな」
2人の可愛らしい誘いに二つ返事で了承する
また、楽しみが一つ増えた
．
遊「みさこちゃんもさそってくる！」
陸「じゃあね！またあそんでね！」
真「おう、じゃあな〜」
勢いよく走り去ってく2人に
たくさんの元気をもらいながら
真「(....実彩子ちゃんって誰やろう)」
．
そんな小さな疑問を抱きながら、
Aの方を向くと、何かを考えるように俯いて
真「(....俺は、ここにいる)」
．
Aの隣に、静かに腰掛ける
真「...もちろんAも祭り、行くよな？」
真「普通の服？それとも、浴衣？...浴衣が良いな！」
膝の上に置かれた手に、自分の手を重ねて
冷たい手をぎゅっと握りしめる
真「Aの浴衣姿、絶対綺麗や」
その目を見つめて、そう伝えると
Aは綺麗な瞳から大粒の涙が溢れた
．
「....っ....！」
真「...どうしたん？」
「違う...っ...これは、真司郎のせいとかじゃ....なくて」
俺が言葉をかける度に、近づく度に
さらに溢れていく涙
「ごめんね...ごめんね...、真司郎...っ...」
俺の名前を呼びながら謝り続ける姿は
何かに怯えるみたいに
．
どうして
何が君を、そんなに追い詰めている？
真「...謝らんで、俺は絶対大丈夫やから...」
．
そんな言葉しかかけることができず
俺はその小さな体、抱きしめるしかできなかった
.
Aの家からの帰路
自分の足は自然と海へと進んでいた
．
あの日、初めてAに出会ったあの時
広い海に佇む彼女の姿は
儚げで、真っ白で、少し寂しそうで
今まで出会った何よりも、誰よりも綺麗で
綺麗な目から零れる涙も大切だけど
ただ今は、ずっと笑っていてほしいと思う
.
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り ょ う な な ＊(プロフ) - また宇野ちゃんのセリフ「読んでくる」になってます！ (2018年3月15日 18時) (
レス) id: 603ee3830c (このIDを非表示/違反報告)
Raichi(プロフ) - すごく世界観に引き込まれます！これからも楽しみにしてます！本当に大好きな小説です！ (2018年3月13日 22時) (レス) id: 4945e2470c (このIDを非表示/違反報告)
キキ(プロフ) - No way backも大好きですがこの作品も同じくらい大好きです(*^^*)更新いつも楽しみにしているのでこれからも頑張って下さい！！ (2018年3月13日 20時) (レス) id: 3834e8eb4b (このIDを非表示/違反報告)
り ょ う な な ＊(プロフ) - ななさん» いえいえ(*´`*) これからも応援してます♪ (2018年2月27日 18時) (レス) id: 603ee3830c (このIDを非表示/違反報告)
り ょ う な な ＊(プロフ) - 更新頑張ってください(*´`*) (2018年2月27日 18時) (レス) id: 603ee3830c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なな
| 作成日時：2018年1月5日 19時
