君にロックオン！【青根高伸】 (ページ29)

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29.もう1組のHAPPY END ページ29

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その後は、歩ちゃんと鎌先くんと青根くんと4人で記念写真を撮り…
なんだか注目を受けてしまった私達だった。

｢ああ恥ずかしい…｣

｢武居さんの彼氏って高校生なの？でもとても高校生には見えないよね…｣

披露宴の席は、江藤さんの隣だ。

「でもああいう感じの人がタイプだったんだね…
それじゃあ真坂さんに興味ないのも頷けるわ」

さっき、撮ってもらったデジカメの画像を眺める。
一緒に写真撮るの初めてだな…
改めて並んでいるのを見ると、大きいな。
伊達工業の制服のグリーンと、今日の私のドレスのグリーンが
示し合わせたように似合っていた。

「眉毛…書いたほうがいいな…」

やっぱり見た目は怖すぎる。
私は中身知ってるから、怖くないけどさ…。
披露宴が終わると、青根くんが近寄ってきた。

「これから家に行っていいか」

真坂さんも、江藤さんも、青根くんのお友達の人たちも
皆いっせいにこっちを見て、目を丸くする。

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「なあ、二口よ…あれは本当に俺たちの知ってる青根なのか？」

笹谷が二口にささやいた。

「俺に聞かないでくださいよ！」

「成長したなあ、青根…」

茂庭だけは何故か嬉しそうだった。

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「ねー江藤さん。俺、武居さんのことかわいいって思ってたけどさ…これからは殺されたくないからうかつに近寄るのやめるわ…」

「まあ…ちょっと外見怖すぎですよね…武居さんの彼…私もちょっと見る目変わりました…」

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もう、今さら。誰になんて言われても気にしない。
今は、彼のいない日常は考えられないから。
私は青根くんと、結婚式場を後にした。