君にロックオン！【青根高伸】 (ページ27)

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27.ハッピーウエディング！ページ27

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青根side

夏休みも終わり、夜はほんの少し涼しく感じる日も出てきた。
とは言え、まだまだ日中は暑い。
春高の宮城県代表決定戦も、来月に控えている。

｢こんな大事な時に結婚式とか、鎌先さんも空気読めねえよなー！｣

俺と二口は、バレー部の後輩代表で結婚式に参列している。
結婚式なんて、ガキの頃親戚のに出た以来で、どうも落ち着かない。
スーツでビシッと決めた茂庭さんと笹谷さんと合流する。
俺たちは…いつもの制服で参列だ。

｢つーか、青根の彼女も来てんだな。まあ新婦友人だから、当たり前か！｣

二口が新婦側の招待客を指差す。

落ち着いたグリーンのドレスを着ているAさんは、いつもよりももっと大人っぽい。

｢え？マジ？あの人が青根の彼女？めっちゃ綺麗じゃん…｣

茂庭さんと笹谷さんが驚いている。

｢あそこ職場の人達かな？隣、なんかイケメンいるじゃん。あんなの会社にいるんじゃ心配だろ｣

Aさんの隣には、会社の先輩らしき男性がいた。

確かに大人で、顔が整っている人だ。

｢別に心配じゃない｣

俺は小さく呟いた。

｢彼氏の余裕！ムカツク！｣

何故か二口が怒っている。
顔だけはいいんだから彼女くらいすぐ出来るだろ…。

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｢武居さんの彼氏ってあの伊達工の制服の子？？｣

今日は歩ちゃんと鎌先くんの結婚式だ。
招待された、会社の人たちと集まって一緒にいると
真坂さんにそう聞かれた。

｢そうですよ｣

｢はは…デカイけど制服着てるとまだ高校生って感じだよなぁ。
あの髪横分けのイケメンの方だろ？｣

真坂さんが茶化すように笑った。

｢いや、眉毛ない方です｣

｢マジかよ｣

それからは真坂さんは彼氏のことについて一切触れなくなった。
あれ、外見が怖い彼氏って……意外と便利だったりする？