君にロックオン！【青根高伸】 (ページ22)

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22.こんな二人ページ22

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「……買い物にでも行く？」

さっきから青根くんは手を握ったまま、黙っている。

「この事って友達とかに話してもいいのか？」

「えっ………いいよ？」

そんな事を考えていたのか。律儀だなぁ。

「夕飯、何食べたい？私作るよ」

「じゃあ………親子丼」

「鶏肉ないからスーパー行こう」

並んで歩いていると、年の差はまったく感じない。
制服着てても高校生かどうか疑われるくらいだからなあ。

「青根くんは大人っぽいし年下って感じしないよね」

大人っぽい………とはまた違うんだけだど、大人っぽいということにしておこう。

「そうか？Aさんは、年上って感じがするけどな」

「なーんか年上の先輩にも安心するとか懐深いとか言われたんだよね。私そんなに貫禄ある？」

そう言うと、青根くんはまた少し考えてから発言する。

「落ち着いていて、優しいから」

思わず両手で顔を押さえた。
好きな人に誉められるって……照れる。
青根くんは不思議そうな顔をしている。

「今日はお酒買っちゃおうかな」

「弱いんだから、飲みすぎるなよ」

スーパーでお酒のコーナーを見ていると、そう言われる。
いつか一緒にお酒飲む時が……来るといいな。
両親ともお酒強いって言ってたし、全然酔わなそうだけど。
帰り道。青根くんは無言で買い物袋を持った。

「1つ、持つよ！」

「これくらい、平気だ」

両手のふさがる青根くんの、片方の腕に触れる。

「じゃなくて……手とか繋いだり……したいなって」

青根くんは真っ赤になって固まった。

「いやだった？」

「い！！！嫌じゃない！嬉しい！」

珍しく大きな声。

がしっ………！！！

「青根くん……ちょっと痛い…」

「すっ！すまん！！」