５：駄菓子屋にて ページ8
私の膝けりを受け、悶絶してた小太郎はゆっくり起き上がった。
「お前！いきなり蹴るなどひどいではないか！」
「人を騙した時点で小太郎の方が悪いでしょ！」
「ふっ…でも久々に堪能させてもらったぞ！」
「その言い方やめて。変質者みたいだよ」
満足したのか、小太郎は帰って行った。
…なんなんだ。
そのまま私は家へ戻り、時間も遅かったので風呂に入った。
きっと風呂に入ればこの早いままの脈も鎮まるだろう。
小太郎に抱きしめられてから脈が正常じゃない。とてつもなく早くなった。
おまけに顔も熱い。
こんなもの汚れと一緒に流してしまおう！
風呂から上がり、髪も十分乾いた。
今私は布団にいる。
何度も小太郎に抱きしめられた時の事がフラッシュバックする。
あの時の事を思い出す度に心拍数が上がる。どうやら風呂に入っただけでは収まらないらしい。
なんだかんだ言ってあまり寝られなかった。
とりあえず神楽ちゃんの所へ行こう。謝らなきゃ。
その前に酢昆布を買っていこう。その方が神楽ちゃんも喜んでくれるはずだ。
布団から出て身支度をし、駄菓子屋へ向かった。
無事酢昆布を3箱購入し、店を出ると、小太郎にばったり出会ってしまった。
「…なんでこんなところにいるの？」
最悪だ！昨日あんなことがあったばかりなのに！
「何って…別に俺はここを通りかかっただけだ。」
「…そう。」
ああだめだ、ついきつく当たってしまう…どうして冷静でいられないんだ！
「あ、A」
「…何？」
「昨日は突然済まなかった。」
「…へ？」
驚いて出てしまった間抜けな返事と同時に小太郎の顔を見ると、彼は真剣な表情をしていた。
「いや、俺もついムキになてしまってな…その、何回も嫌って言われてきたのに…」
なんだか謝ってる小太郎が異常に愛おしく見えて、起こる気も失せてしまった。
「いいんだよ、別に。私も悪かったよ。」
そう言うと小太郎は驚いていた。まるで私が謝るのが予想外だったみたいに。
「私だって、そろそろ慣れｎ…」
ﾋｭﾝｯ
突然私と小太郎の間を何かが物凄いスピードが横切り、その何かが向かった方向から爆破音がした。
…え？
その物体が飛んできた方向から、黒い服の男の集団が駆けつけてきた。
その中に、私と同じ年位の栗色の髪の毛をした男の子が大きなバズーカを抱えながら叫んだ。
「見つけたぜ桂ァ！堪忍しろ！」
あの制服は真選組？でも小太郎はなんで真選組に追われてるんだろう？
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ほう(プロフ) - 枕崎のみやさん» コメントありがとうございます！小説を書くのも初心者なもので…うまくかけてるかわからなかったんですが、そう言っていただけて嬉しいです！更新頑張ります！ありがとうございます！ (2017年8月18日 8時) (
レス) id: 40101de4c2 (このIDを非表示/違反報告)
枕崎のみや(プロフ) - こんにちは。コメント失礼します。主人公ちゃんが可愛くて桂さんがいけめん。もう、癒されてしまいます。更新頑張って下さい、応援してます！！ (2017年8月17日 12時) (レス) id: 308a21cffc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほう | 作成日時：2017年8月10日 15時
