42:笑顔 ページ49
そう私が聞くと、小太郎は少し驚いた顔をしていた。しまった。何か変なことを言ってしまったか…いや、そもそもこの質問自体が異様だな。
「…やっぱりなんでもないよ!聞かなかったことにし…」
「そうだな、何故かAは放っておけないんだ。」
少し微笑みながら彼がそう言った言葉に今度は私が驚かされた。
「ずっとお前を見てきたからな。お前はどこか危なっかしいところがある。今回だってそうだ。また自分を犠牲にしようと…」
あ、これ説教が始まるパターンだ。
「あああ、ご、ごめんって!心配かけてごめんなさい!」
そう謝ると小太郎は黙った。
…そういえば、あの戦いの中でも小太郎は".私の何を見てそう言うんだ"みたいなことを言っていた。そう言うってことは、小太郎は私を見てきたって言う意味…?
そうなると、相当恥ずかしいんだけど…兄妹みたいなものだからね仕方がないんだろうけど、しょうがないんだろうけど…
「そうだな…守りたくなるタイプってやつか?」
「なんで少女漫画調に言うの…」
そう言うと、少し沈黙が。気まずくて何か話題を探さなきゃと思い、必死に考えていると、突然小太郎が口を開いた。
「そういえば、まだ見ていないものがあったな。」
「へ、何それ?」
「まだお前の見ていないものがあったな。」
そう言った小太郎の言葉に疑問を持つ。すると、彼は得意げな顔…世に言うドヤ顔というやつでこう言った。
「…お前の笑顔だな!」
その言葉が妙に臭くて…
「…ははっ、何それ」
思わず笑ってしまった。
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ほう(プロフ) - 枕崎のみやさん» コメントありがとうございます!小説を書くのも初心者なもので…うまくかけてるかわからなかったんですが、そう言っていただけて嬉しいです!更新頑張ります!ありがとうございます! (2017年8月18日 8時) (レス) id: 40101de4c2 (このIDを非表示/違反報告)
枕崎のみや(プロフ) - こんにちは。コメント失礼します。主人公ちゃんが可愛くて桂さんがいけめん。もう、癒されてしまいます。更新頑張って下さい、応援してます!! (2017年8月17日 12時) (レス) id: 308a21cffc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ほう | 作成日時:2017年8月10日 15時