36:コンクリート ページ42
目が覚めたのは暗い部屋だった。いや、目隠しをされているだけだ。目の周りに布の感触がある。手は後ろで縄のようなものに縛られて身動きが取れない。柱のようなものに縛り付けてあるのか？
どうしてこうなったのか思い出せない。精神を集中させ、必死に自分の記憶を辿って行く。
…そうだ。小太郎の家を出た後、自分の家の前で誰か…そう、小太郎に斬られたはずの男に銃で撃たれたんだった。左肩が痛む。それで気絶した私は、捕まったんだな。
「よォ、起きたか。」
そう言ったのは誰だかわからないが、恐らくさっきの男とその仲間だろう。目隠しを外されると、目の前には案の定、あの男が立っていた。その周りは、薄暗くて狭いコンクリートで固められたような部屋が見えた。
「私をこんな所に拘束してどうするつもり？」
その男を見ると、小太郎に斬られたはずの胸の傷が完治していた。どういうことだ？あの斬られ方だとかなり深く斬られたと思ったが、たった1日半で完治するのか？
「お前覚えているか？お前がまだ帯刀してた時に二刀流の男が襲ってきたろ。」
二刀流の男…あの時か。神威に初めて会う前に会った男だ。
「あの男はなァ、俺たちの頭なんだよ。」
…頭。そうするとこいつは何かの組織のヤツか…
「ここまで言えば、オメェが何のためにここに連れてきたかわかるだろ。」
「…復讐」
…まずいな。こいつ一人でもキツイというのに、頭の敵討ちというと、まだ人数がいるはずだ。怪我もまだ完治していないというのに…
ー
今、リーダーと一緒に定春くんに匂いでAを探してもらっている。銀時と新八くんは男の情報収集に向かっている。
「桂さんんんん！」
後ろから新八くん達が走ってきた。
「あの男について調べていたら、とんでもない情報が！」
ー
刀で手の縄を斬られ身動きが取れるようになったが、その瞬間彼の仲間が私を包囲していた。
「お前今、なん俺の傷が完治してるんだと思っただろ。」
彼以外の奴らが斬りかかる。この怪我をしてこの人数を乗り切れるだろうか。
ー
「あの人斬り、もしAさんと二人きりでいるのなら、とても危険です！」
ー
周りにはさっきまで斬りかかってきた雑魚達が倒れていて、残るはあの男のみとなった。
「その答えを教えてやるよ」
ー
「あの男…
ー
男は銃も剣も持たない右手を差し出した。すると、その手が触手のようなものになり、私の脇腹に刺さった。
ー
天人です！」
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ほう(プロフ) - 枕崎のみやさん» コメントありがとうございます！小説を書くのも初心者なもので…うまくかけてるかわからなかったんですが、そう言っていただけて嬉しいです！更新頑張ります！ありがとうございます！ (2017年8月18日 8時) (
レス) id: 40101de4c2 (このIDを非表示/違反報告)
枕崎のみや(プロフ) - こんにちは。コメント失礼します。主人公ちゃんが可愛くて桂さんがいけめん。もう、癒されてしまいます。更新頑張って下さい、応援してます！！ (2017年8月17日 12時) (レス) id: 308a21cffc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ほう | 作成日時：2017年8月10日 15時
