23:隊長さん ページ29
銀時達からの説教も終わり、あれから数日。私はいつものように乗り物が飛んでいる空をぼーっと見つめながら散歩をしていた。
「オイ、下を向いて歩く奴はよく見かけるが、上を向きながら歩く奴なんてそうそういねぇぞ。」
その声に気付き前を向くと、目の前には団子を持った沖田さんがいた。
「沖田さん…どうしたんです?サボりですか?」
「人聞きが悪りぃな。俺がそんなことするやつに見えるかよ。」
そう見えるからそう言ってるんだけどな。
「いいえ、別にそういうわけではないですよ。」
出そうになった言葉を押し殺し、これっぽっちも思っていないことを代わりに吐き出した。
「ただの巡回だ。そこらへんに攘夷志士がいないか見回りしてんだよ。」
「見回り中に団子食べてる警察なんて見たことないです」
そんな言葉も無視して彼は団子を食べ続ける。
「…あ、そうだ。この前桂探してたよな。」
「え?」
「とぼけんじゃねェ。あの大雨の時、傘もまともに使わずびしょ濡れになりながら必死に桂探してただろ。」
そういえばあの時沖田さんにあったんだっけ…まずい、更に怪しまれてしまう。
「な、なんのことですかねぇ、私基本的雨の日は外を出歩かないようにしてるので…」
「嘘つけ」
やばい、めっちゃこっち見てくる。すっごい目で見てくる。小太郎が寝てる時みたいな目で見てくる。
と、とりあえず相手の気を引いて逃げよう。なんかこいつに捕まったらやばい予感しかしない。…確かこいつには上司いたな。
「あー!土方さん!奇遇ですね!こんな所で!」
「え」
よし、沖田さんが振り返った!今のうちに…
「おい待ちやがれ」
そう言われると、私の首元に刀が。ていうか本当にこの人警察?
「俺を騙そうなんざ百年早ェ。」
「ちょっと何してるんですか!あなたそれでも警察!?」
私の手を掴もうとするが、一回停止する。
「…いっけね、お前に触ると投げられるんだった。」
そういうと、私の上着の裾を引っ張り、どこかへ連れて行く沖田さん。
「ちょ、ちょっと、どこ行くんですか!」
「…」
「無視しないでください!」
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ほう(プロフ) - 枕崎のみやさん» コメントありがとうございます!小説を書くのも初心者なもので…うまくかけてるかわからなかったんですが、そう言っていただけて嬉しいです!更新頑張ります!ありがとうございます! (2017年8月18日 8時) (レス) id: 40101de4c2 (このIDを非表示/違反報告)
枕崎のみや(プロフ) - こんにちは。コメント失礼します。主人公ちゃんが可愛くて桂さんがいけめん。もう、癒されてしまいます。更新頑張って下さい、応援してます!! (2017年8月17日 12時) (レス) id: 308a21cffc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ほう | 作成日時:2017年8月10日 15時