14:部屋にて ページ18
目がさめると、見慣れた天井が映った。私の家だ。
起き上がろうとしたが体に力が入らない。頭痛もする。視界もぼやけている。
そんな中、いつも部屋では見ないものがあった。視界がぼやけてよく見えないが、人のようだ。
その隣にはなにか大きな白い物体が座っている。なんだあれ
必死に目を凝らしてみると、そこにいたのは某オバケの顔をアヒルにしたような生物だった。
…なにこいつ!?なんでここにいんの!?
謎の生物が私に気づくと、隣に座っている何かに、文字の書いてあるプラカードを見せた。
『桂さん、Aさんが目を覚ましましたよ!』
…桂さん?
謎の生物がプラカードを見せている先には、座ったまま寝ている小太郎がいた。
昔と変わらず目を開けたまま寝ている。どのくらい寝ていたのかわからないが眼球がパサパサだ。
謎の生物が何回も小太郎を叩くと、小太郎も目を覚まし(?)た。
「おお、A、起きたか!どうだ、具合は?」
…具合?確かに起きてから大分体調が悪い…というかなんで小太郎はここにいるんだ!?
「こっ、小太郎!?なんでこんなところにいるの!?というかその生き物何!?ていうかなんで私こんな体調が…」
「まぁ落ち着け。お前は今風邪を引いているんだから大人しくしろ。」
パニックになってる私を抑えると、向かいに座って説明してくれた。
どうやら私は小太郎を探しに言った後、熱で倒れてしまい、小太郎がここまで運んでくれたそうだ。
でも、その事を話す小太郎はなぜかにやにやしていた。
「…小太郎、説明してくれるのは感謝してるんだけど、なんでにやにやしてるの?」
「…ん?そうか、顔に出てたか。実はあの時お前は俺の事を抱きしめてたんだぞ。あの時はパニックだったとはいえ嬉しかったぞ〜」
それを聞いた時、私が小太郎を見つけた時の事がフラッシュバックした。
「…おいお前顔が赤くなったぞ?熱でも上がったか!?」
私の顔の変化を見た小太郎は私のおでこと小太郎のおでこをくっつけてきた。
目の前には小太郎の顔がドアップに。もちろん私が抵抗しない訳がない。
私はすぐ小太郎の腕を掴んだが、力が出ず、投げ飛ばす事はできなかった。
「やっぱり熱が上がってるじゃないか。大人しくしてろ。」
そう優しく言う小太郎を見て、私はある人を思い出した。
生憎小太郎の後ろ姿はその人に似ていたから、余計に思い出させられる。
ーーー
そういえば久々に単行本を買ったんですが、村塾組以外と背高いですね。
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ほう(プロフ) - 枕崎のみやさん» コメントありがとうございます!小説を書くのも初心者なもので…うまくかけてるかわからなかったんですが、そう言っていただけて嬉しいです!更新頑張ります!ありがとうございます! (2017年8月18日 8時) (レス) id: 40101de4c2 (このIDを非表示/違反報告)
枕崎のみや(プロフ) - こんにちは。コメント失礼します。主人公ちゃんが可愛くて桂さんがいけめん。もう、癒されてしまいます。更新頑張って下さい、応援してます!! (2017年8月17日 12時) (レス) id: 308a21cffc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ほう | 作成日時:2017年8月10日 15時