2 楽屋で再会、そして。【センラ】 (ページ42)

今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:167,686 hit

70 ページ42

セ｢んじゃ、失礼しまーす｣

そう言って千良はネックレスを付けようとしたのだが、、、、

セ｢っ………｣

千良の手が震えてて、それと同時に少し揺れるネックレスが時々首元に当たってとてもくすぐったい感じになった。

｢ねえ千良っWやめてっWWくすぐったい無理W｣

セ｢ちょっ、動かんといてや！あーーー今もう少しで引っ掛けられそうやったのに！｣

｢私のせいにしないでっWそれとその手の震えどうにかしてW｣

あまりにも千良の手が震えていて、それがくすぐったくてじっとしていられない。

セ｢どうにかして言うてもなあっ…こういうの苦手やから…ああっ！イライラするわ！酒飲みたい！！｣

｢アルコールはだめですーーーーー！｣

セ｢ええやん！夜には覚めるわ！………よし！出来た！どうや！｣

そう言い合っているうちに胸元にはキラリと金色に光る十字架があった。

｢ありがとう……。あたしも千良のやる！しゃがんで！｣

セ｢えっ、ええの？！｣

千良は目を輝かせて｢お言葉に甘えて！｣と言ってネックレスを渡された。

｢ちょっ……もっとしゃがんでよ…つま先折れる。｣

セ｢中腰きついんやで！！筋トレやないんやからそんな苦痛にさせんといて？！てかもう座るわ｣

近くにあったベンチに座る。

｢あ！いい感じ………よし！付いたよ！｣

セ｢おっ………ええやん…かっけー…｣

｢いや可愛いでしょ。｣

セ｢もうどっちでもええわ！！｣

2人の胸元に光る金色の十字架。

セ｢…なんか恥ずかしくなってきたわ。｣

｢そういうのは口に出さないでよ…こっちも恥ずかしくなってきた…｣

セ･貴｢……。｣

セ｢えっ、もうこんな時間？！｣

｢え？｣

千良が慌てたような声を荒らげたからそんなに時間が経っているのか、腕時計を見てみた。

｢えっえっ。もう15時？！新幹線何時発だっけ！｣

セ｢ちょっと待ってなあ…えっとえっと…｣

そう言って千良は焦りながらバッグを漁り、パスケースの中に入っている切符を見る

セ｢15時30分や…｣

｢え゛｣

セ｢せやっ！タクシー！！！｣

｢あ！あそこ！｣

そう言って私が指さす先にタクシー乗り場
見つけた瞬間走り出す2人。

セ｢はぁ…はぁ…っ…あっ！ちょうどええ所に！｣

｢ほんとだ！すーみーまーせーん！！｣

セ｢タクシーこっちぃ！はよ！！！｣

人目を気にせずひたすらタクシーに手を振る2人組。