2 楽屋で再会、そして。【センラ】

66 ページ38

ー センラside ー


急にふられた話がまさかの好きな人の話て。。

完全にこれはアカンって、、恥ずかしいわ…。

Aと面と向かってじゃあ絶対顔赤いのバレると思ったから思わずAの座っている椅子の反対側にある窓から空を見つめた。



｢居るよ｣


とだけ伝えたけど、Aは興味があるのかどんな人かを聞き始めた。

お前なんやけどなあ…。


そう思いながらもスラスラと好きなところを述べていくが、言い切れなくて途中で止める。


｢叶うといいね｣って言われた。

その時の笑顔がまたホンマに可愛くて、天使のようで、疲れが点滴のおかげではなく、Aのおかげで吹っ飛ぶ。


このまま伝えよう。


そう決断して言葉を詰まらせながらも伝えようとした。

本題に入るところでナイスタイミングかのように坂田が部屋に入ってきて、うらたんが声聞きたいって言うから電話してと言われた。


貴｢せ、千良、何？｣


Aはそう僕に問いかけた。
さすがに坂田のいる前で告白する訳にも行かないし改めて考えるとここは病院。

もっと素敵な場所で告白したいという欲が出てきて、今回の告白は諦め、


｢ごめ、後で言うわ、電話かけんと｣


そう言って話を中断した。


本当は伝えたかったんやけどね…1度止まったら言いづらくなってきたわ…。


とりあえず電話しよう。


点滴されていない片手でスマホを操作し、らいんの"うらたん"の所をタップすると通話画面が開いた。

そのまま耳に当てると



う｢うぉ、センラ！ライブお疲れ、大丈夫か？｣



いつもの元気が出るうらたんの声が耳に入る。



｢うらたん〜心配かけてごめんなぁ〜点滴打ってるからもうビンッッッッビンやで！｣


う｢相変わらずでよかったわW無理はすんなよ〜｣


｢ありがとうね、うらたん｣


う｢じゃ、仕事戻るわ｣



頑張れ〜と伝えて通話が切れる。



さ｢うらたんどうやった？｣


｢相変わらず元気やったわ、こっちも元気出た｣


さ｢そうなんよ〜！僕がさっき電話した時もセンラの無事伝えた瞬間声がワントーン高くなって嬉しそうにしとってん！｣


｢そうやったんやなW｣



これだからメンバー思いなリーダーはずっと好きやし、ずっと一緒に居たいって思うんよね〜。



貴｢志麻さんには電話しなくて大丈夫なの？｣


｢あ〜せやね、かけとくか！｣

67→←65

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す