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じ、じゃあお言葉に甘えて…。
「すみません、千良をよろしくお願いします…!」
さ「おう!任せとき!」
坂田さんのその笑顔にすごく安心した。
さすがだ…医療関係のお仕事をしているだけ、とても冷静に診断してて、凄かった…。
お風呂を沸かしている間、髪と体を洗い、その後、ゆっくり湯船に浸かる。
「はあぁ………」
今日は1日ハードだったなあ…。
色々ありすぎて疲れた…。
千良、大丈夫かなあ。
直ぐに心配するやーん!!!
千良には今、坂田さんがついてるんだし!
安心しなきゃね!!!
私は肩までしっかり湯船に浸かり、今日の疲れを取る。
数10分して、湯船から出て着替えを済まし、髪を乾かしていると、
セ「Aは?!」
急に千良が私の名前を大きい声で叫ぶ声が聞こえた。
何事かと思い、髪を乾かすのを止め、声の聞こえた所に行くと、ベッドから起き上がって私を探すかのように辺りを見ていた。
さ「落ち着き?センラ!Aちゃんは風呂入っとるんや!」
セ「でもっ、音がせぇへん!」
さ「熱のせいで周りの音が聞こえづらいだけや!」
セ「せやけど!」
「千良」
私は落ち着いて、千良に声をかける。
私がこれで慌てたらダメだ、いつもの千良みたいに、冷静に、優しくしてあげなきゃ。
私は千良のいるベッドに近寄って千良を抱きしめる。
私がおじさんに痴漢された時も優しく千良は抱きしめてくれたよね、それがすごく安心したの、すごく覚えてる。だから今度は私の番。
セ「Aっ…!良かったあ…おって…」
「今の千良から離れるわけないじゃん、放っておけないもん。」
セ「ありがとう…」
「ちゃんと寝てないとダメだよ」
セ「ごめん…目が覚めたらAがおらんくて、、」
「坂田さんが言った通り、お風呂入ってたの」
セ「そ、そか…ごめん、大きい声出してしもうて。」
「ううん、大丈夫」
セ「坂田もごめん、正直頭混乱してた…」
さ「ええねんええねん!仕方ないもんな!」
「そうだよ、もう寝よ?熱下がらないよ?」
セ「ん…」
千良は落ち着きを取り戻したのか、すぐにまた寝てしまった。
さ「すまんなあ、Aちゃん。」
「いえいえ、大丈夫です、ちょうど髪乾かせたので!」
さ「多分高熱のせいやと思うねん」
「そう、ですよね…」
さ「うんうん。あっ、センラ、とりあえず着替えさせたから氷枕の交換だけしてもらってもええ?もうぬるくなっとる(笑)」
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aona(プロフ) - かがにゃんさん» いくつかのご指摘ありがとうございます!参考にさせていただきます♪ (2019年12月4日 7時) (レス) id: 99cf67e177 (このIDを非表示/違反報告)
かがにゃん(プロフ) - 「〜してしまう」やなくて「〜してまう」って言うねん。まあ、参考までに。 (2019年12月4日 1時) (レス) id: 9baf5ce305 (このIDを非表示/違反報告)
かがにゃん(プロフ) - ヘアメイクさんっていうんよ。 (2019年11月18日 1時) (レス) id: 9baf5ce305 (このIDを非表示/違反報告)
aona(プロフ) - ねこなさん» 何が起こす予感……! (2019年4月24日 20時) (レス) id: 99cf67e177 (このIDを非表示/違反報告)
ねこな(プロフ) - 何か起こる予感... (2019年4月23日 21時) (レス) id: 71d7653375 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:aona | 作成日時:2019年3月21日 22時