2 楽屋で再会、そして。【センラ】 (ページ11)

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ー Aside ー

セ｢そ、それよりさ…｣

セ｢今日のA、一段とかわええな～て。｣

……………。

｢へ？｣

セ｢か、髪巻いたんやろ！？いつもと雰囲気違くて可愛ええよ｣

か、かわいい…カワイイ…kawaii…

｢そ、そんなことない…ってか話随分ズレたけど？！｣

セ｢ええやん！話変えたって！｣

リア充みたいなやりとりじゃん恥ずかしい。

そんな話をしているうちに大阪に着きました。

｢うわぁ…！大阪とか修学旅行ぶり！｣

セ｢懐かしいなあ、修学旅行｣

｢千良、京都行った時舞子さんにめちゃめちゃ気に入られてたよね。｣

セ｢懐かしいなぁそれ！(笑) Aは道頓堀辺りで食いすぎて腹壊しとったな。ホテルの晩御飯も食べずに休んどったやん｣

｢それは黒歴史！！(笑)｣

そんな昔話をしながらタクシーで会場まで向かった。

既に会場付近には物販で何人もの人が並んでいた。

裏口から入るようにタクシーの運転手に伝えた。

セ｢僕は今から裏口から会場入るけど、Aはどうする？一緒に来る？｣

｢あああ物販買わない予定だからなあ…｣

セ｢じゃあ一緒に行こ、強制やから｣

そう言ってニヤッと笑った千良を見ていないふりをした。
コイツっ…何考えてやがるんでい…(誰)

そして裏口に着き、人がいないのを確認しタクシーに素早くお金を渡し、タクシーをおりた。
その後に続き降りようとすると、

セ「ん。」

千良は手を差し伸べてきた。
私はタクシーから降りるために千良が出たドアの方へ行き立ち上がろうとした瞬間これだ。

…ファンサですか？センラー殺しに来た？

千良だけど…千良なんだけど…やっぱちょっと推しだって考えると恥ずかしいなあ…

「あ、ありがと」

そう言ってセンラの手を掴んで立ち上がった。

千良、相変わらず男らしい手しててるなあ。
ずっと握ってたいなーなんて、

セ「おーい？行きますよ～～？」

「あっ、うん！」

少し先にいる千良の背中を追いかけて歩いた。