【地縛少年花子くん】 * − 零番目の少女 − *

５話 * 笑った顔は ページ7

花子side

昨日の事がやっぱり気に障る…

……Aをあんな風にさせてしまったこと。


とにかくAに謝りたくて

早くAの笑った顔が見たくて

Aのクラスに行った


行くと、Aは今にも泣きそうで…

酷く辛そうで……このままじゃダメだと思い

咄嗟にAの名を呼んだ

すぐこちらに向き、とてもびっくりした様子で

でも、少し潤んでいるその瞳はしっかりと俺を捉えて

俺の¨通り名¨を呼んだ。


花子 ｢…大丈夫？昨日はごめん…｣

A『何で…花が……謝る、の？』

花子 ｢俺、Aの事考えないで…自分勝手な事した｣


Aが、¨本気¨で聞くから、俺も正直に答えた

けど、急にAが黙り込んだ…… また俺は

Aの気に障る事をしてしまったのだろうか、？


そう思い、どうしようかと考えていると…

A『先生、体調が悪いので保健室に行きます』


いきなり、Aがそんなこと言うもんだから

思わず、｢え、｣ と声を出してしまった


……体調が悪い？もしかして今まで耐えて…

そんな考えもAの言葉で書き消されてしまった

A『…はい、花も来て』ﾎﾞｿｯ

花子 ｢え、うん…｣

Aに来てと言われたのでAの後についていく


けど、それ所じゃない。体調が悪いなんて…

花子 ｢…ねぇ、A 体調大丈夫なの…？｣


A『体調は悪くないから大丈夫。
　教室じゃ花と話せないでしょ？だから、ね』


自分の為にとってくれた行動だと思うと

どうしても、自分の中にある気持ちが期待をしてしまう…


A『ねぇ、花。花は悪くないんだよ
　私が悪いの。昨日は勝手に泣いたりしてごめんね…』


花子 ｢！！｣


ねぇ、A

そんなに自分ばっかり責めないでよ…

もっと、俺を頼ってよ… 俺はAの事が――……


花子 ｢絶対に無理しないでね、？
　さっきのA、凄く辛そうだったから……｣


A『！……ありがとう、¨普¨』ﾆｺｯ

花子 ｢っ……！！？//今、名前でっ！///｣


なんなの…ほんと……

そんなに可愛く微笑んで俺の¨名前¨を呼ばないでよ…


A『……あ、ごめん… ？顔、赤いよ…？
　もしかして、風邪、引いた……？』


それも、鈍感って…… ほんとにAって奴は…









だから、、俺はAの事が好きなんだろうな――

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