幸せになったかぐや姫 (ページ47)

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帰還ページ47

「・・・・じゃあ帝、帰りましょうか」

「随分唐突じゃないですか」

なんか新しい王様選挙で決める事になったらしいけど。

ほっといて良いのかな？と思う私は正しくないのだろうか。

「うーん、まぁ居ても良いんだけどそうすると還れなくなっちゃうのよね」

「よし帰ろうか」

それは大変だ。死活問題だ。帰んなきゃ帝、政治やんなきゃ。

「ええ、大変だわ。だから還りましょう」

姫が一瞬、はにかむように笑った。

それはなんだか、らしくない表情で。

「私達の、場所へ」

まるで、年相応の少女のようで。

でも、私の心を一瞬で奪い去るには十分で。

「・・・あぁ」

還ろう、と。

笑いながらそう言うのに、なんの問題も無いものだった。

うんうん、吊るされたまんまになってる王様なんて知らないもん。

結論を言えば。

私たちは都の人々の笑顔を向けられながら、居るべき場所に帰還した。

どうやって帰還したか？

それはツッコんじゃいけないんだよ、多分。

そして、帰ってきたら。

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ゑ？」

私は、死んだ事になっていた。

いやいや、ありえないでしょ。何なの、え？私って誰だっけ？A,帝おｋおｋ、私は正常。

じゃあ、改めまして。

「・・・なんでぇぇぇぇぇぇぇっぇぇぇぇえええええええええ！！？！」

「うるさいわよ帝。あっ間違えた、元帝」

「ひどい！！！！！」

現在の場所はかぐや姫の屋敷。ここならいくら叫んでも大丈夫。多分。

姫がため息をつきながらこう言う。

「しょうがないでしょ？だってこっちじゃもう100年飛んで58,2年ちょっとたってるらしいんだもの」

「細かい！数字が細かい！！」

「ちなみに帝・・・じゃなくて、元帝の死因は『ひしもち』ですって。っくく、のどに詰まらせた事になってるらしいわよ」

「何それダサい」

死因がダサい。しかも笑いながら言わないで？帝傷ついちゃう。