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24話 ページ25

店内は若い客層で混み合っており、黒井と青木は二人掛けの席に案内された。









「うわぁ……やっぱオシャレ……」









黒井は店内を見回して目を輝かせた。









青「そ、そうだな……」









店内を見回す黒井とは正反対に青木は一点を見ていた。









サングラスをかけたまま冠城が店内に入ってくる。冠城は店員に案内されて黒井達の席から斜めに離れた所に座った。








「青木先輩、どうかしました?」









青木の様子がさっきから明らかにおかしい事に黒井はずっと疑問に思っていた。









青「いや……」









青木が焦っていると店員が水を持ってきた。黒井はメニューを広げた。









青「何頼む?」









黒井は顎に手を当てて悩み始めた。









「私は……これにします」









黒井はサンドウィッチを指し、青木に言った。









青木は店員を呼び、軽く注文を済ませて背もたれに寄りかかった。









青「そういえば、なんで冠城にも昼飯誘われてたのに俺を誘ったの?」









青木はふと疑問をぶつけた。黒井はそれを聞いて驚くような表情を見せた。









「いや……それは……その……」









目を泳がせ、黒井は必死に言い訳を探した。









青「冠城は「俺より青木のことが好きなのかよ〜」とか言ってたけど」









青「実際どうなの?」









ニヤニヤしながら青木は答えを待つ。黒井は焦りながら口を開いた。









「えっと……冠城さんと一緒にいたら付き合ってるとか色々噂流れそうじゃないですか……でっ、ですから青木さんとだったら何も言われないかな……って……別に冠城さんも青木先輩も嫌いな訳じゃあ無いですから!」








早口で言ったことに黒井の焦りが見えた。青木は頷き、水を飲んだ。









青木は冠城の方を見ると冠城も満足そうに頷いていた。

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作者名:Rei | 作成日時:2023年10月22日 14時

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