2話 ページ3
「お久しぶりです、何かありましたか?」
衣『どうしたんだ、そんな急いだ様子で』
「色々あって警察庁の官僚の方達と話してるんです。用件だけ聞きます、何かあったんですか」
衣笠は落ち着いた態度で話し始めた。
衣『実は青木っていうほら、サイバー課の。あいつが怪しい動きをしていてね、少し気になっているんだ』
「……分かりました。終わったら詳しく聞きます」
それだけ言い急いで切ると会議室に戻った。
官僚は戻ってきた黒井にすぐさま聞いた。
官僚「で、行きたい部署はどこなんだい」
「私は……サイバー課に行きたいと思っています」
サイバー課に行って青木の動向を探れるし、特命係との接触も図れる。そう思い黒井は口にしたのだ。
官僚「そうか、じゃあ異動は来週だから頑張ってくれたまえよ」
そう言い話を切り上げようとするのを黒井は手を上げ止めた。
「あの、ひとつよろしいでしょうか?」
早く終わらせたかったのか数人は苦い顔をした。
官僚「なんだね?」
1人が落ち着き払った態度で答えると黒井は話し始めた。
「神戸さんを最後に庁内Sなんてやっていなかったのでしょう?なんでまたこんな事を?」
官僚「特命係の杉下右京と冠城亘、彼らは何を企んでるか分からん。神戸の時は失敗だったが君なら大丈夫かと思ってね」
少し不満そうな顔を見せつつも少し笑い
「ありがとうございます。全力を尽くします」
黒井はそう言い深くお辞儀をすると会議室を出た。
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作者名:Rei | 作成日時:2023年10月22日 14時