15話 ページ16
冠城とひとしきり笑った後、冠城は笑顔で次の質問をした。
冠「じゃあ次！どんな男がタイプなの？」
「タイプの男性？……ええと……ルックスだったら身長が高くて、痩せてて、顔はちょっと目つきが悪いくらいが良いですね。笑顔になった時のギャップが萌えますから」
冠城は微笑みながら頷いている。
「性格は……正義感が強くて、ちょっと口が悪いのも良いですね」
「こんぐらいですね。満足しましたか？」
冠「うんうん。じゃあ好きなタイプは俺ってことかな？」
「は？」
冠「だって身長高いし、痩せてて、正義感強いし」
「いや……冠城さんは……はっきり言ってタイプじゃないです」
冠「え⁉︎」
「冠城さんと青木先輩なら、青木先輩の方が好きですね」
冠「え、俺青木より下なの？」
「そうですね」
黒井がはっきり言うと冠城は顔を両手で覆って机に突っ伏した。
冠「俺のこと、これから好きになるチャンスはある？」
「さあ……」
黒井は生返事で答え、スコッチを飲み終わり立ち上がった。
「今日はありがとうございました。明日も仕事なので、では」
そう言い1000円を置いて帰って行った。
冠城は明らかに落ち込んだ顔で黒井に手を振った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 31人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Rei | 作成日時：2023年10月22日 14時
