13話 ページ14
黒井はサイバー課に戻る際、廊下で冠城とすれ違った。
「どうも」
冠「あ、黒井ちゃん」
冠城に手招きされて「黒井ちゃん」という呼び名に疑問を覚えながらも黒井は冠城の方に近づいた。
「何ですか？」
冠「あのさ、良かったら今日の夜呑みに行かない？」
「え、まあ大丈夫ですけど……」
冠「良かった、じゃあ特命係で待ってるね」
そう言い冠城はさっさと行ってしまった。
黒井は疑問が色々残りながらもサイバー課に戻った。
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青「は？冠城に呑みに誘われた？」
「ええ。いや唐突に言われたので驚いちゃって、冠城さんと仲の良い青木先輩ならなんか分かるかなって」
青「まあアイツにはよくあることだよ、気にしなくてもいいと思うよ。あと先輩ってつけるのやめろ」
「え〜良いじゃないですか、先輩って。伊丹さんと芹沢さん見てたらやってみたくなっちゃって」
青「あんなの参考にするなよ」
黒井は生返事をしながら冠城と呑むことで特命係と仲良くなれるかや、杉下はどういう人間かなどを頭の中で整理しながらパソコンで文字に書き起こしていた。
今回も毎日の報告を義務づけられている。そこまで書くことも無いが10行ほどで文章をまとめた。
「はあ……」
黒井は小さくため息を吐きながらも仕事の整理などをし、今日の仕事は終わった。
「えっと……」
黒井は特命係の方へと向かった。
「かっ、冠城さーん？」
冠「はーい」
冠城は特命係の中でイスに座ってくつろいでいた。黒井を見つけると襟を正し、黒井の下へ歩いて行った。
「お仕事終わったので、来ました」
冠「じゃあ行こうか」
「はい」
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作者名：Rei | 作成日時：2023年10月22日 14時
