逆襲53 ページ9
午後15:50分ーーーー。集合時間10分前。私は暇つぶしがてらに音楽を聴きながら正門前で黄瀬達と待ち合わせをしていた。
うすら額に浮かぶ汗を気にしながら、LINEのトーク履歴をチェックする。
グループトークに通知がないうえ待ち合わせ場所に私しかいないことからして今のところは私が一番乗りのようだ。
夕方とは思えないほど、外は昼間と変わらず明るく、太陽がジリジリと地面を照りつけている。
背中や首に汗がへばりついて気持ち悪い。
昼間のうだるような暑さよりは幾分かマシなものの、それでも暑いことに変わりはないのだ。
「‼」
ちょうど音楽がサビに入ったところで、ズシリと肩が重くなる。
背後から聞こえた何かを食べる音で相手はすぐに特定できた。
「お待たせ〜 」
紫原だった。隣には黄瀬もいる。
「てか来るの早いッスね! やっぱ学年トップは意識高いッスわ〜」
「そんなことないよ。私だって今来たばっかりだし」
さて、集合時間は過ぎたのでレッツゴーと言いたいところだが…ここには1人足りない。
「うわ、また峰ちん遅刻だし…」
紫原の一言がなくとも読者の皆さんはもうお分かりだろうが、一応お話する。
犯人は言うまでもなく青峰だ。
彼は言わずと知れた遅刻、サボりの常習犯。
1年の頃なんてIH予選の試合にすら遅刻していたほどである。
「青峰君遅いね…どうしたのかなぁ…」
またか…と溜息をつく2人を見て、青峰の遅刻癖が今に始まったことでないのは一発で判断できた。
「つーかもう16:00とっくに過ぎてんだけど。
俺電話するわ」
少し毒気を含んだ表情で、紫原はズボンのポケットから携帯電話を取り出した。
378人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
チャングム(プロフ) - イゾウRAVUさん» コメントありがとうございます!私生活が忙しくて更新が遅いですが必ず完結させますので温かく見守ってくださると幸いです。 (2018年11月15日 18時) (レス) id: 116cb13da5 (このIDを非表示/違反報告)
イゾウRAVU - とっても面白いです!!これからも頑張ってください!更新待ってます! (2018年11月15日 17時) (レス) id: 0e771d3d36 (このIDを非表示/違反報告)
チャングム(プロフ) - 雪華たんさん» コメントありがとうございます!昔したことを忘れてまんまと告白してきた態度にイラついて正体をバラしたくなるなんてこともありますよね笑笑 けど水原さんはあえて正体をバラさずに、じわじわと攻撃をしかけるつもりみたいですよ?笑 (2018年10月4日 22時) (レス) id: 116cb13da5 (このIDを非表示/違反報告)
雪華たん - 私だったら、告白された瞬間にばらしちゃうよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww (2018年10月4日 22時) (レス) id: b92e418be9 (このIDを非表示/違反報告)
チャングム(プロフ) - ゆっくりノワールクローンNo.1さん» 実はね、前のパスワードかけたやつを一度削除して再公開って感じなんだ2章は!話数が少ないのはリメイク中だからでちょくちょく更新していくし、完結までは必ず書くから安心してね!コメントありがとう! (2018年7月23日 0時) (レス) id: 116cb13da5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:チャングム | 作成日時:2018年6月16日 16時