あのね。【usss】

あのね、先輩。【うらたぬき】 ページ1

学校特有のチャイムが鳴り、今は放課後。

部活に行く人、家に帰る人、委員会に行く人、遊びに行く人。
行動は自由。









そんな中、1人だけ例外がいた。









全速力で階段を駆け上り生徒会室という札がかけてある教室の扉を勢いよく開け、"いつも"のセリフを叫ぶ女の子。



『先輩！！好きです！！！！』



そんなお決まりのセリフを叫んだ女の子を冷たく呆れたような目で見つめる1人の影。



「はぁ………お前さぁ…いい加減にしろよ……」



椅子に腰をかけて大きな溜め息をつく男の子。









これは生徒会長が大好きな女の子とウザい後輩に手を焼く生徒会長の話。





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『なんでそんな冷たいんですか！？ツンデレなんですか！？かわいすぎませんか！？』

「あー、うるさいうるさい。静かにしろ。お前まじで1回死んでこい。」

『1回死んだら付き合ってくれるんですか！？』

「……………」

『無視ですか！！！』


私はこの生徒会長、うらた先輩が好き。

こんな付きまとっててほんとに好きなの？冗談なんじゃないの？とよく言われるが私は本気でうらた先輩が好き。嘘なんかじゃない。

こうやって冷たくされてるのになんでこんなに付きまとってるのか、それはこの感覚が心地いいから。前まではただうらた先輩を見つめて好きと思っていただけ。行動に移すのが苦手。だから頑張ってうらた先輩に近づいて話しかけたらもっと好きになっちゃって挙句の果てにはこんな有り様。

嫌がってる先輩だけど本当に嫌だったらとっくに突き放されてると思う。

そんなことを願って私は今日も先輩の傍にいるのです。


「んー……ここの予算どうするかなぁ…」


ああ何か考えてる横顔もとてもかっこいいです…
好きすぎて死にそうです。


『ねー、せんぱーい』

「……なに」









『あのね＿＿＿＿＿＿』









"＿＿＿＿＿＿今日、告白されたの。"

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