捨て子を幸せに【d！】 (ページ27)

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No,26 ページ27

ut「やっぱこれは似合うわ〜！買って良かったー！」

『…？』

ut「あ、やっぱこっちもええな〜！うんうん、めっちゃかわええわ！！」

『…？？』

sh「なぁ、Aが困ってるように見えるの俺だけ？」

鬱がAの服を着せ替えしている様子を、シャオロンは遠い目で眺めていた。

sh「赤ちゃんであるAに対して、そんなはしゃぐか普通。」

ut「だってかわええやん！こんな天使見たことないで？」

sh「いや、彼女でもあるまいし、…」

ut「分かってないなぁシャオちゃんは。女の子のファッションは年齢とか関係ないんや！」

ut「かわいければええの！」

早口で語る鬱を横目に、シャオロンは「ふーん」と言うだけだった。

『あい…！』

ut「ん〜？Aちゃんもこの服気に入った？」

『？うい…！』

sh「絶対分っとらんやろ。」

ut「いや〜俺センス良いかもしれん…！」

sh「Aが何でも似合うだけやろ。」

ut「ｼｬｵﾁｬﾝﾋﾄﾞｲ！」

sh「…うわ」

ut「マジで今日冷たない…？」

『さおえん…！さおえん…！』

sh「ん？抱っこ？？」

必死に手を伸ばすAを、シャオロンはゆっくり抱き上げた。

sh「よしよ〜し」

ut「Aちゃん、ミルク飲む？？」

『あい！！』

ut「はいはいw」

ミルクと聞いて、目を輝かすA。
渡すと、すぐ飲み始めた。

ut「好きやねぇ〜♪」

『…ｺﾞｸｺﾞｸ』

sh「飲むスピード早すぎやろw」

ut「そういえばシャオちゃん、マンちゃんから話聞いた？」

sh「何の？」

ut「明日出かける話」

sh「え！？聞いとらん！どこ行くん？」

ut「ん〜？それはな〜…」

『…う、つ！』

ut「ふぁい！？！？」

突然Aに自分の名前を呼ばれて、思うように反応が出来なかった鬱。

『う、つ！うつ…！』

sh「おお…！A、大先生の名前覚えたん？」

ut「ホンマに！？バリ嬉しいわ〜！呼び方かわええな〜！」

sh「やっぱ、名前覚えられると嬉しいよな〜」

『…？』

ut「明日出かける時のAちゃんの服は、僕が選んであげるな〜？」

『…？うあ！』