天邪鬼2 ページ30
……火の玉？なぜこんなところに浮遊しているんでしょう？
…不気味だし何より怖いですね…もしかしたらここ周辺に妖怪でもいるのでしょうか、、？
そんなことを考えていると火の玉が突然僕から遠のいた。
『っ！……待ってください…！』
反射的に僕はその火の玉を追いかけてしまった。いや、意図的にとかじゃなくて…力とかに引き寄せられるような感じで
そして数秒後、火の玉が動きを止める。それと同時に僕も立ち止まり、辺りを見渡してみる。
辿り着いたのは神社だった
時代を感じるような古い見た目にどこか懐かしさも覚える、そんな神社に
…あぁ、そうだ。せっかく神社に行き着いたんですから何か願い事を
僕は長い階段を上り、神社本殿へ向かう。そして賽銭箱の前に立つ
えー…何を願おうか
そうだ
(この世から僕のクラスメイトのような人間が殲滅しますように)
僕がずっと憎んできた相手
そいつらがいなくなれば僕はどれ程楽になれるだろう？
……でもよく考えてみればこんな願い事も物騒だよな
その人たちにだって友達や家族がいるのに…誰かにとっての大切な人なのに…
いや、でも僕を虐めたのには変わりない。
…だからお願い、あいつらを消してほしい
きっと神様はこんな物騒な願い事なんて叶えてくれやしないだろう
それにただの一人の人間のために
次の瞬間、大きな風が巻き起こった
『……は？』
突然のことに脳の処理が追い付いていない
僕には鬼とかによく付いていそうな角が生えていた
……妖怪？
まさか今の爆風で僕は妖怪に…？
それか僕があんな願いを願ったから…？
もう一度自分の体を確認してみる。
頭には角、服も着物に変化している
明らかにおかしい
そしてさっきまでは無かった筈だが賽銭箱の上に狐の仮面とナイフが置いてあった
状況を整理する
願い事の内容は僕を虐める奴らがいなくなればいいのに…みたいな内容だったはず
そして願った後に妖怪になった
妖怪は長年人間に恐れられている生物
…つまり、この手で人間を殺せと？
……そんなの、僕にはできません
人を傷つけるなんてことはできない。あいつらと同類になる
それにしてももうこの格好じゃ家に帰れない。僕は居場所も失った。さっきまでいたはずの火の玉だってもう何処にもいない
でもまずは寝床とか食べ物とか与えてくれるところに行こう
万が一人間にあった時にただの子供だと思われないように一応狐の仮面とナイフも持っていく
そして僕は神社を後にした
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三月 - 縁儺さん» う〜ん、一応ネッ友になったら入っていいんだけど… (2022年4月29日 1時) (
レス) @page41 id: 355318ffdd (このIDを非表示/違反報告)
縁儺 - あの…私も入っていいですか？(妖怪やらオカルト系が好きなんで…無理でしたらいいです) (2022年4月23日 19時) (レス) id: a1a94a6f52 (このIDを非表示/違反報告)
三月 - 拍崎狐拍さん» いいよ！ (2022年4月16日 20時) (レス) id: 43d8360e57 (このIDを非表示/違反報告)
拍崎狐拍(プロフ) - おはこんばんは！参加していいですか？（遅いけど…） (2022年4月16日 12時) (レス) @page40 id: b71dc75931 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀。(プロフ) - わかりましたー！ (2022年3月21日 15時) (レス) id: 0b0b8f154b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ラム猫。 x他6人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/gen/tools/items.php#
作成日時：2022年3月5日 22時
