煙草日記 。 3 ページ25
楽しい。同じ趣味を持つ友人がいたらこんな感じだったんだろうか。
友人を作ったことが無い俺には到底無理な話だ。
それにしても結構歩いたな。そろそろ町も見えてくる頃じゃないか？
行きは基本的に下り坂なのでまだ楽だが、帰りはちょっと疲れそうだな……
……ぽつり。
突如、右肩へ針が刺さったかのような痛みに立ち止まる。
しかし隣にいる女性は何事も無かったように首を傾げていた。
だが知っている。この感覚は、
「……？ ……あちゃ〜、降ってきちゃいましたね。」
空を見上げて何かを掬うように手を前に出した彼女は、掌に落ちてきた水滴を確認しては払ってそう言った。
段々と強くなる雨音に増えていく痛覚。
親指の中手骨辺りを噛みながら、無理矢理それを抑えようとした。
最近は気を付けてたんだけど……
そもそも今日はすぐ帰るつもりだったし。
「あの、どうかしました…か……」
「……ッひ、イヤァァァ！！！」
こちらを覗き込んだ瞬間怯えたような表情で声を上げる彼女は、数歩後退し未確認生物を見るような目で震えている。
頭に響くから騒がないでほしい。
急に大声を出すなって教わらなかったのか。
とはいえ原因は分かっている。
いつ気付いたかはもう覚えてないが、俺は雨に当たるとその当たった部分から身体全体が青黒く変色するらしい。
他人と長く話す事が皆無だったせいで、普通の人間はこれに驚くということすら忘れていたが……
十分ぐらいすればいつの間にか消えてるので、別に気にするような症状ではないし俺からしたら痛みの方が問題だ。
なんか防ぐもの無いかなぁ。
「ち、近寄らないで！！化物！！」
ああもう、うるさいなぁ。
こっちは全身痛いんだから少し黙っててよ。
ポケットに伸びた腕
利き手で構えたナイフ
煌めく刃先を
彼女の白い肌に
勢いよく
沈めた。
じんわりと土に広がる紅い絵の具。
少しずつ染み込んでいくそれは、空に消えていく煙とどことなく似ていて、酷く綺麗に思えた。
未明「……ま、これで良いか。」
女が着ていたダウンコートを雑に剥ぎ取って、傘代わりに被る。
肉塊は山道ど真ん中にあって邪魔だったので、適当に蹴って崖下に転がしておいた。
流石に全身カバーはしてくれないので雨水が当たる時は当たるが、これで多少はマシになった。
早く家に帰ろう……
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三月 - 縁儺さん» う〜ん、一応ネッ友になったら入っていいんだけど… (2022年4月29日 1時) (
レス) @page41 id: 355318ffdd (このIDを非表示/違反報告)
縁儺 - あの…私も入っていいですか？(妖怪やらオカルト系が好きなんで…無理でしたらいいです) (2022年4月23日 19時) (レス) id: a1a94a6f52 (このIDを非表示/違反報告)
三月 - 拍崎狐拍さん» いいよ！ (2022年4月16日 20時) (レス) id: 43d8360e57 (このIDを非表示/違反報告)
拍崎狐拍(プロフ) - おはこんばんは！参加していいですか？（遅いけど…） (2022年4月16日 12時) (レス) @page40 id: b71dc75931 (このIDを非表示/違反報告)
琥珀。(プロフ) - わかりましたー！ (2022年3月21日 15時) (レス) id: 0b0b8f154b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ラム猫。 x他6人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/gen/tools/items.php#
作成日時：2022年3月5日 22時
