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kn「もうええ」
『……、ぇ？』
ギュッとAを強く抱きしめる。
kn「可笑しいと思ってたんや、最近のA」
『そう、？』
kn「脅されてたんやろ」
『……』
kn「……俺のせいやな、すまん」
『！？ち、ちがう…っ！！！！！』
聞いたこともないようなAの大きな声に、コネシマは肩を跳ねさせる。
『コネシマくんに迷惑かけたく無かったの、……ごめんね？』
kn「そんな気遣いいらん、むしろ俺が守りたい」
コネシマはAの顎を掴み、くいっと上げさせる。
そして、唇に深いキスを落とした。
kn「俺のもんや、Aは」
『…え、…ぁ……は、はぃ…』
突然の出来事に頭が回らないAは放心状態。
Aの首元には、さっき掴まれた部分が赤く跡になって残っている。
kn「俺がはよ気づけば良かった……もう、俺のもんに手ぇ出させへん」
コネシマは赤く染まったそこを、優しく撫でる。
『…本当にごめんね』
kn「謝るな、悪い癖やぞ？そう言う時は礼を言うんや」
『え、と……ありがとう？』
kn「ん」
Aの髪に指を絡めて頭を撫でる。
その時のコネシマの瞳は、優しいスカイブルーだった。
kn「それと、」
『、？うん』
kn「次からは俺を頼れ、お前は俺が守る」
その言葉は、自然とAの心を温めた。
kn「立てるか…？」
『うん、大丈夫』
kn「よし！ゆっくりでええから帰るぞ！！」
＿＿＿＿＿＿＿＿＿
kn「A一緒に食べようや！」
『うん、いいよ』
昨日の件があってから、Aはコネシマとの距離を縮めた。
女子からのいじめも、コネシマの心強いガードによって無くなってきている。
『卵焼き食べて』
kn「ええの？」
『うん』
kn「そんじゃ遠慮なく頂くわ！」
コネシマもAも、お互いを頼るようになり、一緒にいる時間も伸びた。
kn「ん、うま！Aが作ったん！？」
『うん、美味しい？』
kn「ばり美味いわ！！才能あるなぁ…」
『良かった！』
ニコッと笑って返すA。
kn「…笑うようになったな」
『…え、？』
kn「ずっと作り笑いやったやん」
『そう、だっけ？』
kn「こっちの方がずっと可愛ええ」
『ありがとう』
穏やかで、抱え込む癖がある彼女。
無関心で、実は温かい心を持つ彼。
これはそんな二人の恋物語。
『コネシマくん』
kn「何や？」
『いつもありがとう、あと、』
kn「？」
『大好き』
kn「俺もや」
ずっとずっと一緒＿＿＿＿＿
ーENDー
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作者名：ラム猫。 x他6人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/my.php
作成日時：2022年8月20日 14時
