【合作】夏は俺らが彩る【d!】 (ページ13)

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あの時、彼に何があったのか私にはわからない。

嫌われてしまったのかな。なにかしてしまったのかな

彼と話すことが無くなって1週間くらい経った頃もう話すことはないんだろうなって思った

その途端
出会った時のこと
初めて名前を読んでくれた時のこと
たわいもない話で笑いあった時のこと
初めて彼への想いを自覚した時のこと

何かが私の中から溢れ出した

やり場のない想いを捨てなければいけない
こんな想いを抱いていても彼はこちらを見ない

なんて間が間が悪いのだろう
どうして、今この場で目の前にほかの女の子に笑いかけるあなたが視界に入るのだろう

そう言えば最後にあなたと話したのは屋上だったな
少し秋風がふいてもうしばらくしたらここも寒くなって来れなくなるのかななんて話したっけ、なんて場違いなことを考えながら目の前の光景を否定した。

今思えば彼にとっては私はただの遊びだったのだろう

ありのままの彼だと思っていたものは全ての偽りだったのかもしれない。まんまと彼の策にハマっていたようだ

もう、さよならなのかな

事実を知ってしまったら、私は立ち直れないかもしれない。逃げることしか出来ない私だけがそこに残った

事実を受け入れることすら出来ない弱い私でごめんなさい