【合作】夏は俺らが彩る【d!】 (ページ11)

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俺な君のこと守りたかってん。
自分のことを守りたいって気持ちがなかったかって言ったら嘘になるしそれも理由や
けど1番はほんまに君を守りたかった

そのためには、こうするしかなかったんや

「鬱くん、最近付き合い悪くなーい？」

全てはこの一言から始まったと思う
いや、俺が生まれた瞬間から始まってるのではないかとすら思う。

今まで暇つぶしと思って遊びすぎたのが悪かった

そんなこと後悔してもこの時には既に遅かっただろう

「全然遊んでくれないじゃん、昼休みは教室にいないし放課後はすぐ買えるようになったし。」

当たり前だろ、あんたみたいなんか猫撫で声で化粧で塗ったくったような顔の女より決して可愛い性格をしているわけでもないけど程よい化粧に凛とした声のあの子と話す方が楽しいに決まってる

「私とは遊んでくれないくせに、最近隣のクラスのAさんとはよく一緒にいるのやだぁ」

お前は俺の彼女か！なんて低レベルなツッコミは置いといてなんでや、なんでバレたんや。
ずっとAのことは隠していた

こうやって、今みたいに何か俺に言う時のだしにされないように。あの子に危害が加わらないように

2人でいるとき以外は他人であることを徹底するようにしていた。いや、確実にただの他人に見られていたはずだ

「こないだ偶然さぁ、屋上入ってく2人が見えてぇ。
Aさん綺麗だしスタイルいいし次の遊び相手かなぁって別に遊びなら私ともまだ遊んでくれるだろうからいいかなぁって思ったんだけど」

だから、彼女面をやめてくれ。
そもそもあんたと遊んだ記憶はない
流石の俺でも遊ぶやつくらいは選ぶ

「なんか2人楽しそうに話してたし。それに鬱くん絶対女の子のこと呼び捨てせずにちゃん付けなのに、あの子のことは呼び捨てで、」

「なぁ、何が言いたいんや？」

まだ相手の話は続きそうだったがそんな話聞いてる程冷静で居られなかった。この時もっと別の返しがあったと思う、そうしていれば彼女と離れることもなかっただろう。

「私、もっと鬱くんと一緒にいたいなぁ？」

なんや、やっぱそういう事か。
嫌なんて言ったらAに害をなすとか言い出すんやろうな
馬鹿な女や、けどそんな女のことすらさばけん俺は
ほんま無力やな