青春の馬 9

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A side




「っ……」




頭の痛みと寒さ、体の熱さで目が覚めた。

重い体を起こし、時計を確認すると深夜の2時。

なんかお昼よりもしんどいんだけど…

ふと隣を見ると、ぐっすり眠ってる史帆ちゃんの姿が。

史帆ちゃんだって疲れてるんだよね。

起こすのは申し訳なかったけど約束したし、もうしんどすぎるから起こすことに。






:






加藤 「んん…」


「史帆ちゃん…っ」


加藤 「はっ…！A！」


「しんどいぃ…っ」


加藤 「ぶり返しちゃったねぇ…

とりあえず熱だけ測らせて？」


「んっ…」


加藤 「しんどいね、大丈夫だよ」


「ママ…」


加藤 「ママ？会いたい？」


「うん…」


加藤 「そっか、A毎日頑張ってるもんね」




あれだけぐっすりだったのに、私が呼ぶとすぐに起きてくれた史帆ちゃん。

すかさず体温計を脇に挟んでくれて、熱さまシートも貼ってくれた。

ママもよくこうやってくれたな〜って思い出して、反射的に史帆ちゃんに抱き着く。

史帆ちゃんも理由を察してくれて、優しく頭を撫でてくれた。

なぜかママに会いたくなっちゃったよ。

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