青春の馬 番外編 2

月に1度のしんどい日 ページ16

加藤 side




今日はAと2人で初、外仕事です！

一緒に突破ファイルに出演させて貰うんだ〜。

Aはずっと出たいって言ってたし、ししもAと出たかったから嬉しい！

だけど肝心のAちゃん、なんだか体調が悪そうなんです。

畳の楽屋だから全然いいんだけど、さっきからずっと寝転んでる。

いつもなら絶対話しかけてくれるのに。

大丈夫かなぁ…






:







「A、どっか痛い？」


A 「お腹…」


「お腹か。何か変な物食べたりした？」


A 「んーん」


「あ、来ちゃったか…」


A 「ん…」


「しんどいねぇ… (汗) 」




Aの腹痛の原因は月に1度来るあれ、しんどいやつ。

まだAは14歳だもんね。

初めて来てからそんなに経ってないと思うし、まだまだ自己管理も難しいよなぁ…

少しでも傷みが和らぐようにと膝枕をして、Aのお腹を摩ってあげた。






:






「お薬持ってる？」


A 「持ってない、さっき急に来ちゃって…」


「あらら…としちゃん持ってるからあげるよ」


A 「ありがと…」


「でも何か食べなきゃなんだよな…お弁当、は無理だよね…？」


A 「むりぃ…」


「だよね…じゃあコンビニで何か買ってくるよ。

だからさ、少しだけいい子でお留守番しててくれる？」


A 「やぁ、いや…」


「ちょっとだけ。ちょっと！」


A 「やーだぁ…っ…A、ずっとしほちゃと一緒にいるのぉ…っ…」


「待ってめちゃくちゃ可愛いけど、どうしよう… (笑) 」




最近タメ口で話してくれるようになったA。

普段からもちろん可愛いんだけど、タメ口 × 甘えん坊Aは可愛すぎるわけで…

離れられないから、マネージャーさんに連絡をしてコンビニに行ってもらうことにした。

少しでも楽にしてあげられるといいんだけど…

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