mysterious 15 ページ16
・
翌日。
夕子は、顕微鏡を覗き込むAを見つけた。
夕「早いね〜。何してんの？」
矢「東海林さん。おはようございます。
佐野さんの椎骨動脈です」
夕「ほんとに？助かるー！
でも、中堂班の方は大丈夫なの？」
矢「そんなの、あの人にやらせますよ」
ほぉ、頼もしいねぇ。
と笑いながら、Aの隣に座る夕子。
矢「昨日は邪魔されたので仕返しです。
あ、東海林さんも見てもらえませんか、これ」
夕「ん？いいよー？」
矢「あるはずのものが、ないんです」
顔を寄せ合う2人の臨床検査技師に、
六郎が椅子を転がして近寄っていく。
六「東海林さん、Aさん」
東「ん？」
矢「はい」
2人が顔を上げる。
六郎は少し戸惑った…
何しろ、2人とも美人なのだ。
六「おっ、女の人が、
部屋に男を誘う時ってどんな心境なんですか？」
あまりにも真剣で、Aは笑いそうになり、
そっぼを向く。
夕「その人のことが好き」
キラン、と六郎の目に光が宿った。
夕「または、全く意識してないか」
六「…大違いっすね」
夕「大違いだね」
矢「ですね」
六「なんか、秋ちゃんって知ってます？
三澄さんの知り合いらしいんですけど…」
夕「うんうん」
六「で、俺その人に似てるらしいんです」
矢「男性ですか」
夕「え、そこ？…あ！あれだ。元カレ」
六「ふーん」
元カレかぁ、そっちかマジかぁ。
といった大きな独り言を連発する六郎に、
してやったり！感が否めない夕子。
矢「弟か従兄弟のラインですか」
夕「あ、バレた」
落ち込んだ六郎はそのままに、
Aと夕子はヒソヒソと話す。
夕「弟よ、秋ちゃん」
矢「悪い顔してますよ、東海林さん」
夕「んふふ、そう？」
矢「はい」
夕「Aも相当よ」
矢「そうでもないですよ」
ニヤニヤと笑う2人。
そこへ、疲れた様子のミコトがやって来る。
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 173人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
チコ(プロフ) - サニーさん» 初コメありがとうございます(*^^*) そうですね！私も2人がくっつくことを願っております！笑 (2018年7月21日 19時) (
レス) id: b3d27e39d9 (このIDを非表示/違反報告)
サニー(プロフ) - 中堂さんと夢主が結ばれる作品がいいです！ (2018年7月21日 18時) (レス) id: a9e4616003 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：チコ | 作成日時：2018年7月18日 19時
