依存症。【名前変換オリジナル】

第６話 ページ6

「Aって調子乗ってるよね。」

「っはは、それなー？」

トイレに入ろうとして聞こえた声。
あーあ、前と同じことしてんじゃん、ガキかよ。

「ちょっといたずらしなーい？」
「良いじゃん、さんせーい！」

汚らしい笑い声と騒々しい足音がした。
近くにあったパネルの裏にしゃがんで隠れる。

太い脚が見える短いスカート。
男に媚びるための気持ち悪い化粧。

余裕ぶってそれ続けられんの、あと何日だと思う？

背中を眺め、心の中でそう語りかけた。


『いじめ』その行為は加害者にも被害者にも利益がないと言われている。

まあそうなんだけど、今回はいつも必死で他人を蹴落とそうと頑張ってる人達にご褒美をあげようかな。


「ねぇA。あのさ、私見たんだけど･･･」

美希が見せた画面は私が瑠璃をいじめている動画。
ちなみにその肝心の瑠璃は、包帯を巻いて登校してきている。
私は「そっか」とだけ言い、席についた。

あの影の不自然さで騙せると思った方がすごい。
脳みそあんこに変えられたんだろうな、可哀想に。


「Aさん！どういうことですか！」
「ッハー。だから、それはCGです。」
「でも被害者だっているんですよ！」

その被害者の包帯が本物とは限らないけど。

「貴方人を傷つけたらどうなるか分かってるでしょう⁉︎退学ですよ、退学！」


数日後。合成の動画かどうかも分からない、馬鹿どもによって私は退学処分となった。
親がわざとアリバイを証明しなかったのが原因。
ま、学費高いもんね分かる。


「汚名返上のつもりで働きなさいよ！
もう17なんだからアルバイトくらいできるわよね！」

無駄に過保護っぽかったのが一転、今や金稼ぎ役だ。

昼は街を行ったり来たりしながらバイトして、
夜は年齢詐称してキモい奴らが集うとこで働く。


酒飲んで倒れてる豚(おっさん)のネクタイをキツく締めてあげた。

「あ、苦しそう。」

酒飲めない奴がこの仕事務まる訳ないけど、まぁ自分の身を汚さない程度にうまく稼いでいた。



クロネコお久〜
みーもふおかえり〜!!クロがいなくて寂しかった〜
りる学校忙しかったん?

ああ、安心する。この場所が私でいられるところだ。

クロネコいや、バイト。いじめられて退学なっちゃってw
雪菜え⁉︎それ大丈夫なの⁉︎

ここだったら私を愛してくれる仲間がいる。


＊＊＊
えっと･･･お久しぶりです。

感謝→←第５話

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーカラー

あずきいろ

おみくじ

おみくじ結果は「末凶」でした！

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す