あの空の下で、私達は四葉に誓った【名前変換オリジナル】

episode6 ページ12

Aside

私は風葉から目を逸らして逃げ出した。

怖かった。信じたのが正解だったのか分からなかった。

ならいっそ。
忘れて仕舞えば良かった。
出会わなければ良かった。
他人に戻れれば良かった。

教室に戻った陽葵と風葉は暖かい言葉とクラスメイトに囲まれる。

でも私を囲んだのは、嘲笑うような好奇心と憐れみの混じった視線。

「最悪。」

誰とも目を合わせないで。
陽葵と風葉の事も避けて。

孤独の沼に今度は自ら飛び込んだ。
退屈でつまらない毎日をまた、繰り返す。

「A•••？」
「･･･黙って。」

ずっと独りだったから。このくらい慣れてるから。

でも明日が来るのが怖い。
２人に必要とされなかったら、私の生きる意味はない。

「うっ･･･あぁっうわぁぁぁぁ！」
意味もなく１人で泣き叫んだ。

翌朝。いつも以上に体調が悪い。
重い身体を引きずり学校に向かう。

１時限目は体育らしい。最悪。
「男子出てけー」

男子が喋ってて出ていかないせいで着替えられない。イライラする。

「おいお前らさっさと教室出ろよじゃまなのはい出て出て！」
風葉の勢いに押され出て行く男子。

着替え終わり、グラウンドに集まった。足が微妙にふらつく。

「あれ？A…？」
「陽葵？どした？なんか言った？」
「え？なんでもないよwそれよりさ、3人1組だって！ここでやろ？」

あ、倒れるかもしれない。
たまたま近くにいた風葉の元に何とか歩くと肩につかまって気を失った。

「え•••？A大丈夫？え嘘気絶した？え？えーーー！」


＊＊＊
近いうちに色々と細かい設定や過去についてを何かしらの機会で紹介しようと思ってます。

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