ラバーソウル！ (ページ8)

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「俺の事知ってるんはええけど、とりあえず、フルネーム連呼すんのやめてくれへん？中目先生。」

あー、すまんって悪びれなくわろてるけど、2面性ありすぎひんか？

「‥あ、そういえば、前に空が、保健室に白衣の王子様がおったって言ってたような気がするわ」

はっと思い出して、口にしたら、

「それ、何番目の彼氏の名前？」って、王子様スルーしよった。

「もう、俺高校は真面目に生活してるんで、そっとしといてください。空は友達やし。」

はぁと呆れ顔で言うたら、流石の先生も、からかいすぎたな、すまんと笑ってくれた。

「‥ちょっと興味あってん」

声色が、さっきみたいに優しいものなって、え？って先生の方みたら、もう、保健の書類かなんかを机の上で整理しだしてる。

上履きをゴソゴソ探して立ち上がったら

「もう、授業も終わる頃やし、気ぃつけて帰りや」

と、ドアを開けて待っててくれた。

なんや、俺に対してもジェントルマンやん。

「あ、ありがとうございます‥」

と軽く会釈したら、マリア様の笑顔で、ゆっくり手を振ってくれた。

変な先生やな。

でもなんか面白かった。

そう思って、又近々、保健室に進入して、吉川との結果を盗み聞きしてやろうとおもった。