イブラブ！！ (ページ31)

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おまけページ31

「あのストールなんで俺にくれたん？」

「新が、けいの事思い出したくないから捨ててくれって言うたから。けいって俺の兄貴な。
持って帰ってきたら家、入れへんて、俺の家やのに」

って、ソファの上で毛布にくるまりながら森ちゃんはあったかいココアを飲んでる。

「え？じゃあ、あの刺繍って？」

あれキザやろ？兄貴あんなん好きやねん。うぇって舌を出して、どっかで覚えたんやろう苦い顔で俺のこと見た。←元、お前や。

「あれ、森ちゃんからやおもてた‥」

「そんなん、3日で振られたのに、愛なんか誓う暇なかったわ」ってケラケラ笑ってる。

なんや、もう、俺、あれに散々振り回されとったのにっていうか、あれなかったら、とっくに俺んちで森ちゃんとちゅうして、付き合ってたらややこしい事ならんかったんちゃうか、コラ、俺、しっかりせぇよ。

「でもな、ちゃんと好きやったで。元々兄貴の恋人やってな、俺と兄貴が住んでたこの家にたまに遊びにきててな。歳も近いし、めっちゃ仲良くなって。兄貴と別れたって聞いて、俺、そこにつけ込んでん。けど、結局兄貴の所すぐに帰っていったわ」

「なぁ、森ちゃん？」

「ん？」

「俺、森ちゃんの過去の事に何も言う気ないで？」

「うん、」

「でもな、森ちゃん俺に何か言い忘れてない？俺はもう言ったで？森ちゃんの事が好きやって」

うん、森ちゃんはにっこり微笑んで、決めてたことがあるんよってココアを置いて立ち上がった。

外にいる時、大事そうに抱えていたトランクから、色んな包装がされた10個以上のプレゼントの箱を大事そうに全部出した。

おぉここにきてバレンタイン笑い話フェスティバル開く気か森ちゃん。

「これ、全部、元のやで」

「いや、俺、こんなにお裾分けされる程惨めやなかったで？」

やって、優人と秀太から「人間もたべれるらしいで」って犬用のクッキー貰ったし←

「違うよ、これ、俺が買ってん。元にあげたいなぁって思ったやつ、とりあえず買ってたらこんなになってもうた。渡せたら、好きって言おうと思ってた」
めっちゃ幸せそうに笑う神ちゃん天使通り越して女神ビーナス。

「俺、元が好きや。出逢った時からずっと」

多分って言って笑った森ちゃんみて、なんや、もうあの日からお互い大好きやったんやんって嬉しくなった。

今度会った時、あの指輪、俺に頂戴な？って可愛く言うから、森ちゃんがくれたチョコの分だけ買ったるよって格好つけて言ったら、俺そんな指ないわって言われた。