イブラブ！！ (ページ29)

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「やって！新が！」

って、抱きついた新って子を振り払おうとしてもがいてる森ちゃんを見てたら。

「…あぁ、そうか、これが前に洸が言ってたここに連れ込みたかった男か？」

と俺を見てニヤリと綺麗に笑うその子は、ほんまに悪魔みたいにみえた。

「元、ちが‥」

森ちゃんが何かを言いたがってたけどそんなんどうでもええ。
連れ込みたい男？なんやそれ？

「洸は、男、大好きやねんな、だから俺とも付き合ってたし‥」

「新はなせ！」

森ちゃんの膝があの子のお腹にクリーンヒットして、力が緩んだすきに俺のとこに駆け寄ってくる森ちゃん。

元、俺の事、嫌いにならんで？

その表情から前に苦しそうに俺に言った言葉リフレインした。

あぁ、森ちゃんや。

俺の天使、森ちゃん。

「ちゃうねん、元‥」

そう言って森ちゃんは立ち尽くしたままの俺の右腕をギュッと握る。

「‥触んなや！あいつに触られた手で！気持ち悪い！」

俺はその手を振りほどいて、森ちゃん家から飛び出した。